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成長志向ではうまくいかない

釜石の「こすもす公園」が6月23日でオープン10周年を迎える。

遊具は木製、小さな畑もつくって、
食べられるものと土に還るものでつくられている公園。
もともと創作農家レストランに付随したこすもす畑だった。
だから「公園」なんだけど、レストランオーナー夫婦のプライベートな公園。

古くなってくたびれてきたので、
蘇らせようと「こすもす公園Re-Bornプロジェクト」を立ち上げた。

昨日、夕方からピザ窯でピザを焼いて食べながら、
どんなRe-Bornにするか、ミーティングした。

わたしのなかでは、こどもたちが元気よく遊ぶ活気のある公園、
をイメージしていた。

オーナー夫婦と娘さんと、Re-Bornメンバーとでお話しているうちに、
「元気よく」「活気のある」は、成長志向だな、と気がついた。
成長=良いこと、というバイアス。
成長=良いこと、という認識の固定化。

成長志向ではうまくいかない。

作家の橋本治が生前、
日本中の高層ビルやタワーマンションをぶっ壊して、
せいぜい5階建てぐらいの低い建物につくりなおしてはどうか。
それ以上背の高い、景観をじゃまする建物は禁止してはどうか。
より高く、より大きく、という成長のしかたではなく、
もっと穏やかな成長じゃないやり方もある。
それが世界で最も進んだ都市の姿じゃないか。
と、書いていた。

10年たって、こすもす公園の当初のパーパス「夢と希望、子どもたちの元気」は果たせた。
次のパーパスを探しながら、成長じゃないRe-Bornを目指して。

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