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『コウペンちゃんとまなぶ 世界の名画』が、最近のお気に入り。
clubhouseでやっている黙読会界隈では、
みんなまず、『コウペンちゃん……』から絵をランダムにひとつ選び、
それを5分ほど鑑賞して、読みかけの本に取りかかることにしているメンバーがちらほら。

15cm×18cmのほぼ正方形の本で、
見開きで絵と解説が載っている。
たとえば今日、わたしはこのnoteを書く前に、
レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』を観た。

1分ぐらいじーっと観て、解説を読む。
けっこう長い体感、じーっと絵を観る1分。
そして、東京都美術館の学芸員の稲庭彩和子さんの解説で、
なるほど~、と、ちょっとした情報を得る。

この印象的なほほえみは、ダ・ヴィンチが赤ちゃんのときに離ればなれになった母の面影ともいわれています。肌のやわらかさや温もりまで伝わってきますね。

『モナ・リザ』には、そんなエピソードがあったんだ、とわかる。
美術に詳しい人たちにとっては自明のことかもしれないが、
それほど馴染みのないわたしにとっては、そうしたエピソードひとつで、
1分のじーっと観、これまで積み重ねてきたチラ見によるモナ・リザ観から、
絵の観察の仕方が変わる。

だから最近、美術館でも解説を読む前、情報を入れずに、
まず絵を観る。
それから解説を読む、か、いっしょに観ている人と対話をする。
絵を観るとか観察するとか、そうしたことが少しずつ楽しくなる。

絵を観てから、本を読む。
そして対話する。
ウィークディの毎朝60分、これをやっている。