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ついに界隈では、おいしさまでデザインするようになったのか

初めて唐揚げつくった。
揚げ物するのも初めてだった。

鶏肉を35gぐらいに切って、
片栗粉をまぶして、
食器を洗ったあとの水切りを使って余分な粉を落として、
油で3分から3分半揚げる。

味の決め手は、片栗粉をまぶす前に、
釜石の醤油屋さん「藤勇」のめんつゆに鶏肉を漬け込むこと。
これだけで醤油味の激ウマ唐揚げができる、ってことを知った。

釜石っぽい唐揚げをつくったらどうなる?
っていう実験だった。
場所と食材を提供してくれたのはJオイルミルズ
同社のテストキッチンで実施した。

「釜石大隈塾」というプロジェクト。
釜石のローカルベンチャーと、大隈塾リーダーシップ・チャレンジとのコラボ、
大隈塾からは、Jオイルミルズ、リテールシステムサービス、三菱商事、三井物産の受講生が参加する。

せっかく釜石に引っ越してきたんだから、
地元のローカルベンチャーさんたちとなんかやりたいな、と思っていた。
実際に引っ越してくる移住や、年に何回かは来てくれる関係人口とは別に、
釜石では「活動人口」と「つながり人口」というカテゴリーをつくっている。
実際に釜石まで来なくても、仕事やプロジェクトでつながっている「活動人口」、
釜石ファンで、旅行に来てくれる可能性がある「つながり人口」。
その「活動人口」につながるコラボとして、釜石大隈塾を考えてみた。

考えてみたということを、今年のリーダーシップ・チャレンジで一番活動量の多いJオイルミルズのしゃん(ニックネーム)に話をしたら、
「唐揚げをつくりましょう」
と即答。

世の中唐揚げブームだそうで、
そういえば唐揚げテイクアウト専門店とか唐揚げ食べ放題の店とか
アレはブームから来てたのか、と振り返ってみるとそうらしい。
しかも、岩手県は鶏肉の生産量は日本で3番目に多い。
地元で生産能力はある、
唐揚げの外食中食の需要は高い、
テイストには地元の醤油。

しゃんはすでに「日本唐揚げ協会」と自社の研究部門も巻き込んで、
昨日、釜石大隈塾プロジェクトの試食会をやった。
この試食会で、
一個あたり以前は25グラムだったのがいまでは35グラム、
これによってお肉の食感がよりしっかりとし、
唐揚げのコロモも水溶き粉に漬けて揚げる調理法から、
直接粉をまぶす調理法にすることで薄い衣サクサク感がアップ。
というトレンドも教わった。

地元の醤油を使って独自の唐揚げができることにびっくりした。
のと、しゃんがいうには、Jオイルミルズは
「おいしさデザイン」を歌い上げてて、
美味しく感じるのは、
味がいい、香りがたっている、食感がしっかりとしている、
のほかに、
ワクワクする、満足感、という「気持ち」も必要だ、と。

それが足りないんだよね、と思った。
自分でつくってもデリバリーしても、
誰かといっしょに食べる、ってことが「気持ち」につながる。
だけどいま、それを控えなきゃいけない。

「気持ち」を入れるためにはどうすればいいか。
たぶん、zoom飲み会やzoom食事会がまた増えるだろうし、
もっと手軽なclubhouse飲み会も出てくるかも。
仲間内だけならLINEのグループ通話でも大丈夫。

おいしさは、緊急事態でもデザインできる。