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「幸せの4因子」ふたたび

聞いていると、じんわりと幸せを感じられるようになる。
朝渋でのトークライブは、
『幸せのメカニズム』の前野隆司さんだった。

『幸せのメカニズム』の初版は2013年。
前野さんは原稿をもって出版社を回ったが、
「幸せ? ちょっと……」
断られ続けた。

豊かになる、ならわかる。
お金持ちの豊かさ、自然に囲まえる豊かさ、
心の豊かさ、いろいろ「豊かさ」は感じられる。
だけど、
幸せになる、は科学じゃないでしょう、
ということで。

じつは、2010年ごろには、
世界中での研究によって、幸せの条件はでろそっていた。
日本では2007年、政府と自治体が
「仕事と生活の調和憲章」を発表、
ワークライフバランスが話題になるようになった。

ここ2、3年で「幸せ」が受けるようになり、
新コロナになって、がぜん「幸せ」が光りだした。

あらためて、「幸せの4因子」を書いてみる。
①「やってみよう!」因子
事後実現と成長の因子
主体性、はここになる。

②「ありがとう!」因子
つながりと感謝の因子
利他や思いやりなど。

③「なんとかなる!」因子
前向き、楽観の因子

④「あなたらしく!」因子
独立とマイペースの因子
ありのまま、とも言い換えられる。

わたし自身、全部あてはまっていると以前はいばっていたけど、
ホントにそうなの?と振り返りのテスをしてみる。

③では、「失敗してもくよくよしない」かと問われれば、
いやいやいや、しくじったらくよくよしまくる。
あ〜、こうすればよかった、ああすればよかったと後悔する。

④では、「あまり他人と比べないか」と問われれば、
やっぱり比べてしまう、羨ましいと思う、嫉妬もする。

ああなんだ、おれは③④を鍛えないと、
ホントに幸せにはなれないんじゃないか、と思った。

そうしたら、前野さんは、
「4つの因子すべてが高くなくてもいいんです」
という。
「自分の強みを認識して伸ばす」
たとえば、
①では、「目的や目標をもってやっているか」と問われれば、
それはいつも持っていて突き進んでいる。

②では、「人の喜ぶ顔を見るのが好き」「いろんなことに感謝する」
好きだし、感謝する。

前野さんは、
「強みがあればそれでよくて、
弱いところからは目をそらす」
という、なんとも柔軟なめ「幸せのメカニズム」

「幸せを目指す人は不幸である」
という格言を持ち出して、
「健康オタクと同じで、
脂質や糖質に気を配って、リラックスできない、
だからイライラして、健康になれない」
と納得のいくお言葉。

新コロナでますます先が読めなくなった世の中で、
自分の生き方を自分で考えるのか、
自分で考えずに不安を抱えるのか。
自分で歩き出すのか、
誰かが出した答えに従うのか。
変わるのか、
これまで通りか。

新コロナは、
幸せな人をより幸せに、
不幸せな人をより不幸せにする。

「とりあえず、口角上げてみましょう。
背筋を伸ばして胸を張ってみましょう。
ときどき上を見上げてみましょう」

そうすると、脳みそが「前向き」反応するらしい。

そう思い込んで、今日も口角上げていこう。