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「子どもに冷たい社会に、未来はない」

「子どもに冷たい社会に、未来はない」

兵庫県明石市の前市長泉房穂さんの言葉だ。
明石市は泉さんが市長を務めた12年、
子ども施策を中心とした結果、
10年連続人口増、8年連続税収増、市民満足率91.2%の街になった。

わたしはこれにまったく同感。
共感し、共鳴している。
だから、釜石の「ONE KAMAISHI」では、
教育、くらしと子育ての施策を優先順位をいちばん高くしている。

くらしと子育てのONE KAMAISHI、では3つの「無料化」を目指している。
・18歳までの医療費無料
・小中学校の給食費無料
・子どものおむつ無料

医療費については、2022年8月にすでに実施されているので、
これをきちんと継続できるようにしていく。

給食費は、すでにたくさんの都市で無料化されている。
釜石では小学生が月額5,000円、中学生が月額5,600円。
一食あたりはわずかだが、まとまって請求されるときつい感じがしてくるし、
子どもが複数いれば、負担も大きくなる。
だから今年度から、第3子以降は無料になった。
これを、第1子から実施する。

子どものおむつについては、無料化だけではなく、
明石市のように宅配サービスにして、
ママやパパの様子をチェックできるようにしたい。
ママが産後ウツになっていないか、
パパがネグレクトや暴力を振るっていないか。
こうしたことにも目配りしていく。

新しい施策には「財源はどうするんだ」問題がでてくる。
泉前市長によると、
予算の配分を変えると実現可能になり、
それを決断するのは首長の権限。
だから、市長をその気にさせる協力体制が必要になってくる。

「子どもに冷たい社会に、未来はない」
まったくその通り。
もうひとつ、紹介したい言葉は、
「富とはなにか」
に関すること。

富=豊かさ、っていったいなんだろうか。
その答えを、アメリカの学者バックミンスター・フラーがこのように表現している。
「富とは、将来世代に残された時間のことである」

この夏の暑さを、今年だけの異常だと考えるか。
来年はこんなに暑くはならない、と思えるか。
心配なのは電気代、なのか。

環境問題も重要。
そして、CO2排出ではごみ問題もある。

釜石市では、リサイクル施設をつくって循環型社会を目指し、
「2050年にはCO2排出実質ゼロ」
をうたっている。

これが絵に描いた餅にならないように。
将来世代にたっぷりと時間を残せるように。