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対面でゼミをするとこんな感情になるのかとかみしめられてうれしかったが、もっとできることはあるだろうとも思った

久しぶりに、対面でゼミをした。
「『体験の言語化』を体験する」

早稲田大学には「体験の言語化」という科目がある。
自分が体験したことを、言葉にして誰かに話をしたり、
レポートに書き記したりする。

それがどうした?なんの学びになるのか?

なるんです。

まず、自分が体験したことを5W1Hで思いだす。
とくに、誰と一緒だったのか、誰がきっかけとなったのか、
誰が絡んでくるのか、誰がキーパーソンか。

思いだす=振り返ってみる、という行為が大事。
そしてそれを、ペアワーク、対話でさらに深掘りしていく。

ペアワークでは、その体験が社会とどうつながっていくのか、
ということまで広げていく。

その「社会」がどんな範囲かは問わない。
日本全体かもしれないし、自分の周り半径5メートルかもしれない。
自分の個人的な体験、と思っていたことが、
案外社会とつながっていることが意識される。
案外社会に影響をされている、逆に影響を与えていることがわかる。
それは具体的な影響じゃないかもしれないけれども、
対話によって、抽象的な概念に押し上げてみる。

そして、その体験は偶然起こったこと、結果は意図せず生まれたもの、
かもしれないけれども、学べたことを次の同じような体験に活かしていける。

デービッド・コルブの「経験学習モデル」みたいになるのが、
「体験の言語化」だ。

TA2人にファシリテーション、オペレーションを任せた。
この2人は、「体験の言語化」科目のTAでもある。
だから慣れている授業ではあるけれども、
いつもは自信満々で、その自信は国内外いろんな体験に裏打ちされた自信なんだけれども、
笑っちゃうぐらい(ごめん)緊張していた。

そうだよな〜、久しぶりの対面での授業だもん。
画面上にでてくる顔じゃなくて、
立体的な、リアルな人がそこにいて、
笑ったり、わかんない顔したり、
こっちを無視してとなりと話をしたりしてる。

でも楽しかった。
目と目を合わせて話をする、ということがこんなに痛快なことだったのか。

オンラインを否定するわけではない、もちろん。
オンラインの良さもある、もちろん。

だから、オンラインとオフラインのハイブリッド型を探求しなければならない、
と実際に体験的に思った。

ので、これを言語化しないといけないな。