ムー通falout76top

公開記事●世紀末モスマン遭遇伝説『Fallout 76』の巻/藤川Q・月刊ムー通

ムー民の皆様にファミ通の怪人編集者こと藤川Qがムー的なゲームを紹介する本コーナー。
今回取り上げる作品は、ゲーム史上、最も濃厚なモスマンとの遭遇体験が楽しめるオンラインRPG『Fallout 76』。

核戦争後の世界にモスマン

 ムー民の皆様になら、もはや説明を要することもないであろうモスマンの怪。巨大な眼を発行させる蛾のような姿の正体不明の生物で、予言を行うともいわれている謎の存在だが、『Fallout 76』では、もはや本作におけるひとつのアイコンかのように描かれており、スポットライトを浴びているのをご存じだっただろうか。

 『Fallout』シリーズは、核戦争で荒廃したアメリカを舞台に生き抜いていくオープンワールドRPGとして人気を博している。『Fallout76』は、そんなシリーズ初のオンラインRPGとなる作品で、その舞台となるのは……アメリカはウェストバージニア州だ。

画像1

 モスマンが初めて目撃されたのは、まさにここウェストバージニア州の町、ポイントプレザンスである。ゲーム中でもポイントプレザンスを訪れることができるが、現実世界にも存在するモスマン像やモスマン博物館までが、しっかりと再現されている(最も、核戦争後の時代なので荒廃しきってはいるが……)。
 そして、もちろん「モスマンを見た!」というプレイヤーからの目撃談は続出しているのである。ゲームなのだから、どこかに出現条件があって出てくるのだろう、くらいにも思えるが、実際のところモスマンの出現場所や条件などは謎に包まれており、プレイヤーも「視線を感じて振り返ったらいた!」など、もはや現実世界でモスマンに遭遇した人のごとき語り口で目撃談を述べたくなるレベルである。

モスマンを狙撃したものの

 筆者も長らく本作をプレイしているが、これまでに2度モスマンと遭遇した。1度目は夕暮れ時に買い出しに出かけている最中で、黒い異様な物体が道の真ん中に現れ、思わず持っていたスナイパーライフルで狙撃をしたが、逃げられてしまった。2度目は夜の森を歩いていたときに突如襲撃されたが、いまだにモスマンの目的などはまったくわからない。ゲーム中には、とある灯台にモスマンを召喚しようという内容のクエストも用意されているが、これを進めることで謎の存在の真相に迫れるのかもしれない……。

 本作は「ゲーム史上最高のモスマン・ゲームだ」と述べたが、その理由は、まさにモスマンが目撃された土地であるウェストバージニア州をまるごと再現した広大なマップで生活・探索できるからにほかならない。その空間だからこそ、“モスマンの気配”を地続きに体感できるのである。モスマンの存在感をここまでのレベルで表現しているゲームはほかにはないと断言しよう。

 また、本作はモスマンを狂信的にあがめるカルト教団があったり、モスマンのポスターやベッドなどといったグッズを購入して自宅に飾ったりと、モスマンフリークにとっては楽園のような世界観であることも申し添えておきたい。

画像2

モスマンをイメージした踊り(?)まであります。

(本作のムー民度★★★★☆)

(C)2019 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. Trademarks belong to their respective owners. All Rights Reserved.


★「ムー」本誌の特集やオリジナル記事が読めるウェブマガジン「ムーCLUB」(月額900円)の購読はこちらから。

★3月31日までの期間限定マガジン「ちょっとムーでも読んでいきなよ」(無料)もお楽しみください。


ネットの海からあなたの端末へ「ムー」をお届け。フォローやマガジン購読、サポートで、より深い”ムー民”体験を!