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ジョン・レノンとUFOの謎 超能力者ユリ・ゲラーに語った異星人遭遇事件/古川順弘

20世紀最強のスーパーバンド、ビートルズが解散してから、はやくも半世紀の歳月が流れた。
そのビートルズの中心的メンバー、ジョン・レノンが、じつはエイリアンとの衝撃的な遭遇体験を告白していたことを知る者は少ない。
著名な超能力者もからんだこの世紀のミステリー体験は、伝説的ミュージシャンの後半生にいったいいかなる影響を及ぼしたのか――!?

文=古川順弘

ニューヨークでUFOに遭遇したジョン・レノン

「あのあたりに、見たんだよ‼ UFOを‼」

 その動画のなかで、ハンチング帽をかぶった長髪で丸眼鏡の男が、空を指さしながら真剣にそうしゃべっている。彼の背後にはイースト・リバーのゆったりとした流れがよく見える。彼が立っているのは、ニューヨークのビルの屋上か、それともアパートメントのベランダか。

「UFOはイースト・リバーのほうに飛んでいった。国連ビルのところでジグザグに曲がってから、川のほうに降りていったんだ。あれはヘリコプターなんかじゃない。気球でもない。
 すごく近かったけど、ぜんぜん音がしないんだ。真ん中は黒っぽく見えたけど、下側には電球みたいなライトがいくつもついていて、チカチカしていた。てっぺんには赤いライトが光ってたんだ」

 この動画が正確にいつ何のために撮影されたものなのか、残念ながらよくわからない。だが、カメラに向かってUFO目撃を興奮気味に証言している男は、間違いなくジョン・レノン――いわずと知れたビートルズのメンバー、もはや伝説と化したビッグ・ミュージシャンである。この映像はユーチューブに「John Lennon’s UFO sighting in New York City 1974」というタイトルでアップされているので、興味がある人は覗いてみてほしい。

ニューヨークのイースト・リバー近くで、UFO目撃について興奮気味に証言するジョン・レノン("John Lennon’s UFO sighting in New York City1974"より)。

 おそらく、アメリカのテレビ番組の取材で撮影されたものなのだろう。撮影されたのは、後述する理由から、1974年の8月末以降のことと推察される。ジョン・レノンは1940年生まれなので、当時は34歳ごろのはずだ。

ビートルズ解散からちょうど半世紀

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