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2021年・辛丑年開運招福法/鶴見神社・花谷幸比古

古神道白川流の易学を修めた花谷宮司に、2021年・辛丑(かのとうし)年がどのような一年になるかを予測していただき、開運のコツをうかがった。

監修=花谷幸比古

鶴見神社

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大阪市鶴見区に鎮座する鶴見神社。創建は後白河院の時代(1158〜1179年)と伝わる。

「ムー」毎年1月号の付録の祈祷をしていただいているのが、鶴見神社。「鶴見区」という名称の由来にもなった鶴見神社は、古来、厄除け・病気平癒・長寿を叶えるお社(やしろ)として信仰を集めている。
 創祠は後白河院の時代(1158〜1179年)と伝わり、当代の花谷幸比古宮司は42代目に当たる。本殿のご祭神は、大山咋神荒魂(おおやまぐいのかみのあらみたま)、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)、天之菩卑命(あめのほひのみこと)をはじめとする9柱の神々だ。

 鶴見神社という社名は、平安時代末期、源頼朝が京へ上洛する際に、富士の裾野(現・静岡県磐田市)の鶴が池で放った鶴が、当地に飛来して舞う姿が見られたことに由来する。

 鶴見神社には、ユニークな特徴がふたつある。
 ひとつは、宮司家が、明治維新まで宮中祭祀の重要な担い手であった白川神道(伯家神道)の流れにつらなっていること。そのため花谷宮司は、白川神道の祭式や祝詞(のりと)、鎮魂行法を継承する貴重な方のひとりだ。また、古神道白川流易学の継承者でもあり、これを用いて家相・名づけ・姓名・方位などの運勢鑑定を行っている。
 もうひとつは、境内に鍼灸と整骨の治療所が併設されていること。この治療所は、1946年に開設された。以来、歴代の宮司が鍼灸師・柔道整復師として治療に当たっているそうだ。とくにお灸は有名で、鳥居の横に「お宮のお灸」という幟(のぼり)が立てられている。この幟が遠くからでもよく見え、神社の目印にもなっている。

 また、歴代宮司のなかでも花谷宮司の施術は、ひと味違うと評判だ。というのも、幼少期から神々の存在を感じ、その声を聞いてきた花谷宮司には、目の前にいる人の「気」の流れが見える。治療をするときは、その人の気を見ながら灸をすえ、鍼(はり)を打つので、効き目が抜群だ。噂を聞きつけて、遠方から訪れる人も多いという。

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