二つの圧縮インヴェンション
※前の投稿に引き続き、修練用自作(?)の動画です。
バッハの様式でインヴェンションを書いてみる、というのは作曲技術上の一つの挑戦ではないでしょうか。
面白そうなので私もやってみました。やってみたのは良いのですが、性分的に無駄な展開は避けてしまうので、長さ的に切り詰めたものになりました。
テーマの切り出しが一番大変でしたが、何はともあれハ長調とイ短調の二つの対位法的小曲ができました。
バッハのインヴェンションは短いものでも20小節程度はありますが、私のは両方ともぴったり15小節で、演奏時間も1分以内に収まります。ゆえに圧縮インヴェンションと名付けました。
これは言うなれば人力AIでバッハのスタイルを習得する試みですが、果たして機械の方のAIは果たして将来的にこういうことが可能になるのか、私には想像も付きません。
もしバッハの様式をAI君に教え込むとしたら項目が恐ろしく複雑多岐すぎて訳分からんちんでございますね。
AIに和声や対位法の禁則事項(rule)を教え込むことは容易でしょう。しかし音楽作品を成り立たせているであろう規範(norm)という曖昧な概念を分からせることができるのでしょうか。ああややこしい。ああむずかしい。
私には人間の脳みそは思ったよりも深遠で、まだまだ使いこなす余地があるように思われるのでございます。
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