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瞑想は集中することですか?

meditation tips 3

瞑想は、集中することと同じなのでしょうか? 集中していると、それは瞑想になるのでしょうか? ヨガインストラクターのマリコさんに素朴な疑問を聞いてみました。


何かひとつの物事に、ものすごく集中をしていて、誰かから話しかけられても気づかなかった、あるいは終わってから振り返ると思ったより時間が短く感じたという経験は、思い当たる人もいるのではないでしょうか。これは広い意味で瞑想の状態ともいえるでしょう。

何かひとつのものに対象を定め、そこに集中することは、瞑想の最初の段階になります。はじめはその対象が自分の外にあると集中しやすいかもしれません。たとえば、目の前で燃えるキャンプファイヤーの炎をじっと見ている状態。炎のゆらぎは激しくても一瞬一瞬変化する炎をじっと見ていると、心の内側は静かになるでしょう。

瞑想の次の段階では、その対象を自分の内に見つけていきます。呼吸や内的イメージに集中を向けていきます。炎のように明確な形がないので、なかなか集中が長続きしないかもしれませんが、練習をかさねることで徐々に長い時間集中をすることができるようになるでしょう。次第に心が穏やかに心地の良い感覚が得られるかもしれません。

段階をふんで、瞑想の最終的な目的は自己の内側に向かって瞑想し、自分の本質を知ることです。外側にあるものは常に変化していますし、そこから得る幸せには限りがあるでしょう。内側にある、変化しないもの、自己の本質に瞑想することで、私たちは本質的な幸せ、限りがない穏やかさに浸ることができるのです。

お話しをしてくれた人:
マリコ
muon プログラムディレクター。ヨガインストラクター。スタジオ・ヨギー ヨガディレクター。アパレルに勤務後、健康のためにヨガをはじめる。現在、スタジオ・ヨギーのスタジオおよび、オンラインでヨガクラスを担当している。著書に『毎日たった10分の瞑想が強い心と体をつくる』(彩流社)がある。
瞑想専用スタジオmuon https://muon.world/

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