見出し画像

口内総責任者「ノドモト」

ごめんなさい。

先に謝っておきます。

    
引き続き、「のど」関連のおはなしです。

でも許してください。それくらい「のど」に悩まされた一週間ほどでした。こんなにものどに向き合ったことなかった。

そこで気づいたことがある。

私たちは飲食の時、特にのどの根元、
「のどもと」を思った以上に酷使している。

ものを食べるとき、咀嚼力、つまり歯で噛み砕く役割がもっとも重要だと思われていたが、食事をする上でもっとも重要な役をつとめていたのは、食べ物を体内へ誘う力、
「のどもと力」だったのだ。
お口の中の総責任者「ノドモト」。

いつも焼き肉を食べる時、
まあまあビッグめの噛み切れないホルモン
を最終的に体内へ通してくれるのも
口内総責任者「ノドモト」なのである。


【口内にて】

(ノドモト)「、、、ん〜〜、もうちょいしがんでもらってから来れる?」
(ホルモン)「ぃやあ、結構しがまれはしたんですけどねえ、、、」
(ノドモト)「んー、、、ちょっと今のサイズ感やとこっち(のど)側の負担大っきいかもねえ、、うん~、、」
(ホルモン)「やぱ、そうですよねぇ、、」
(ノドモト)「うん〜、、ちなみにやけどホルモンはどこの部位?」
(ホルモン)「テッポウです。」
(ノドモト)「テッポウ?」
(ホルモン)「豚の直腸です。」
(ノドモト)「、。」
(ホルモン)「引くんやめてくださいよ」
(ノドモト)「直腸、?」
(ホルモン)「はい。主に腸の最後の方の肛門に近いところですね。」
(ノドモト)「、。泣」
(ホルモン)「泣きながら引くんやめてくださいよ。」
(ノドモト)「………。」
(ホルモン)「何でだまってんすか。」
(ノドモト)「いや…、ごめん急に臓器にしか見えんくなってきて、、何話しかけたらえぇんやろ思て、、」
(ホルモン)「いや、あんたも所詮、のどでしょ!」
(ノドモト)「………ぁあ…………へぇ…」
(ホルモン)「すごい距離感だすやん!もう変質者扱いやん!」
(ノドモト)「てか通しますね。」
(ホルモン)「え?」
(ノドモト)「体内に通します。」
(ホルモン)「いいんすか!」
(ノドモト)「周りの目とかあるんで」
(ホルモン)「何が恥ずかしいんですか!!
直腸と話してて!!てかあなたも同じようなもんですからねあぁぁああああああーーー」

  《   ゴ ク リ    》

ホルモン in 体内☆


〜別の日〜
(ノドモト)「あい~、次の方どうぞ~」
(ガム)「すみませぇ〜ん、えっとお、私そんじょそこらじゃ手に入らない超セレブリティリッチガムなんですけど〜、味がなくなっちゃってぇ〜〜行き場を失ったかわいい子羊ガムになっちゃったんですけどぉ〜〜、通してくださりますぅ?」
(ノドモト)「あ〜、ガムの方、何か理由ないかぎりはお口から出ていただくことになってましてー、」

(ガム)「は?何よ!ひどい!!こんな無味女になるまで噛み尽くされた私に、口から吐き出てこいってゆうの?!!」

(ノドモト)「いや、いやいや、、そういうわけでは、、、」
(ガム)「ああーーあ!!!何よ!私だって、元は果汁はじけるぶどうと8種のくだものを使用したトロピカルフルーティーな味わいだったのにぃーーーー!!」
(ノドモト)「ちょ、ちょっと、落ちいてっ、決まりですから、、」
(ガム)「あーーーもうそれならもう強引に突破させていただきますっ!!」
(ズイズイズイ、、)

(ノドモト)「ちょ、、あっ、、、も、も、
もう味ないんやからいいでしょ!!!」


(ガム)「え」 


(ノドモト)「味ないんやから!!!もう口から出されようが、どこいこうがいっしょでしょ!!正直今のあなたには何の旨味もないんですよ!!!」


(ガム)「、、、、、、、、、うわぁああああああああああああああああああ(泣)」
(ノドモト)「、っあ、ちょ汗、すみません、すみません、あーはい、、通します通します」

《   ゴ ク リ   》

味のしなくなったガム in体内☆

                                    ・    
                                    ・
                                    ・
(ノドモト)「………ふぅ……。」

(奥歯)(ジー…………)

(ノドモト)「…こっち見んな!!」

                                   fin.

口内総責任者「ノドモト」。
彼はみんなの体内環境維持のため今日も働く。
ありがとう!ノドモト!
そしてこれからも!ノドモト!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?