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#2 Vintage Kantha Haori

展示会が終わってから少し雨もつづき
かつ この時期としては少し寒い時期が続いています。
花粉症としては 恵の雨なのですが…

02 collectionのオンラインでの受注も先週末で終わりました。
オーダー頂きました皆さま 本当にありがとうございます。

落ち着かない状況の中ではありますが 豊かな気持ちになれる
ものづくりをお届けしたいと願っております。

展示会では一点もののカンタの羽織もご紹介しました。

カンタは家族のために想いを込めて 
生活の必需品としてながく使われてきました。

使い古した女性用のサリーや男性用のドゥティーを再利用するために数枚重ねて 糸でとじた刺し子で 敷物や布団 赤ちゃんのおくるみ等 生活の必需品でありながらインド固有の民芸品に達しています。
カンタは多くの刺繍と違い 布全体を縫い埋めることによって表面に細かいちりめん状のシワができます。

そこに陰影ができ 深みが生まれます。

もちろん一朝一夕で仕上がるわけもなく
一日の仕事の中のほんの10分をカンタの時間に家族のために刺すのです。

一日刺せたら有意義な時間を過ごせたと喜ぶ日もあるそうです。
早く家族で使いたいからという気持ちで進んでいくものだといいます。

muni*ではカンタ布を大きく使った羽織りをつくっています。

カンタには色々とサイズがありますが、敷物として使われる一枚布かそれを小さく割ったものを二つ組み合わせて。

ボックスシルエットですが袖下に運動量を確保したマチを入れ動きやすくしています。セーターやワイドシルエットのトップスも楽に着込めるサイズ感です。

前にボタンなどない『羽織り』なのですが
お花のようなタッセルつきのベルトを添えています。
ウエストに巻き付けて体に添わせてもいいし
首から掛けてアクセサリーのように使うのも楽しいと思います。

タッセルベルトの生地はサリーに使われるコットンシルクの生地。
少し光沢を放ち マットなコットンカンタとの素材差が美しいです。

タッセルはところどころ糸でくくられ それが色糸で賑やか。
カンタも刺繍糸がカラフルなのでよく合います。

全身では私(164cm)でふくらはぎくらい。
シンプルなプルオーバーなどで合わせても個性的な羽織です。

今日みたいな春だったのに寒さの戻った日にもちょうど安心な生地の厚み。

ウエストにポケットがあります。

muni*のVintage Kantha Haoriは不定期ですが少しづつ制作しています。いつでもあるわけではなく 集めている行商が村々を巡り
少し溜まってきたところで選ばせてもらっています。
3ヶ月に5枚程度できたらいい方です。
いつも探してもらっていて 何十枚か集まるのですが
柄や大きさ由来など いいコンディションのものはそう多くないからです。

春や秋口 無地のコートもいいけれど
伝統的なストーリーのあるカンタの羽織り。

旅に出られずとも異国の日常に想いを馳せて
今行ける場所へお出かけもいいと思いませんか。


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