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龍の目玉?伊豆 いがいが根とポットホール

友人に誘われ伊豆に行った時のこと。「昔の記憶だけど、でっかいまん丸い玉が転がっている海岸があるから見に行かないか?」と言われ、一緒に行ってきたことを書きます。

友人曰く、「ポットホールっていう、川の流れや海の波で動いた石が回転しながら岩を削る自然現象がある。そして、その削った石が稀に玉になることがある。その玉の超でっかい版がある」とのこと。

なるほど、これは事前に下調べとかせず、当日生で見るのがいいだろうとググったりはしないでおこう。自分を驚かせたい。

しかしそんな玉はきっと天然記念物ものに違いない、と思い、道中の看板でワクワクを高めるため道案内の看板に注目していたが、まるっきりそんな看板は無い。

ぐり茶のアイスを食べに道草食ったり。

「道はあってるの?全然案内はないけど」

「大丈夫大丈夫」

そんな会話を交わしながら、結局看板などを見ることなく、友人がここにある!と言い張る海岸に到着。

荒くれた海岸、「いがいが根」に到着

天気は上々。ただし風が結構強く、それに伴って波も荒い。「いがいが根」という名前は楽しいものの、足場は本当にイガイガしている。溶岩によるゴツゴツしたなかなかワイルドな海岸だ。

落ちたら死ぬ。

伊豆は思ったより海の透明度が高くてびっくり。金目鯛のメッカだそうですね。

ビールが欲しいね。

・・・で、結局この現地にも看板がないので自分の中では友人の記憶違いなんだろうな〜とか勝手に決めつけ、潮風に吹かれてどうでも良くなってお土産何買おうかな〜、みたいなことを考えていました。

それでも諦めない友人は「え〜っと、どこだっけな〜」と探索。まあ、あったとしても直径10センチくらいのちっこい玉が何個かその辺に転がっているのかな?ドラゴンボールみたいな?とたかをくくっていました。

そしていくつかの落ちたら死ぬ淵を何個かのぞいたところで、「あった!」と友人の声が。

ピンボケしてる・・・


波が引くと、おおっ!

これか!すごい!でかい!

めちゃくちゃまん丸ですね。ドラゴンボールはドラゴンボールでも、ナメック星の方のやつじゃないですか。

「これがポットホールだよ!」と友人は興奮しながら言いました。一同、「うおお」とか、「ほええ」とか、感嘆していました。

玉は波に打たれながら、今でもなんとゴロゴロと転がっている。おそらく、何千年かかるかもしれませんが、いずれはなくなるんじゃないだろうか?

・・・と、ここでまたふと思ったのは、この玉、名前なんなの?

ポットホールとは甌穴といい、要するに穴の方を指すそうだ。

Wikipediaを見ると、穴のことは詳しく書かれているものの、玉の方には書かれていません。玉はない前提。中の玉などない。つまり、このいがいが根の玉はそれほど珍しいのか。こんな立派な玉なのに名前がないなんて!そして、地元の人すら知ってるのか知らないのか良くわからない状態だなんて!・・・勿体無い。

もし興味のある方、ぜひ行ってみては。看板がないので、この辺、としか言えませんが地図はこちらです。


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