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「古き良き」は「古い=良い」ではない

はじめに

おはようございます。
むぎです。

先日の記事で、あえて「手間」かけてみるということについて書きました。

その中でもレコードというキーワードから、こういう「古き良き」という感覚について
なんとなくアンテナに引っかかった部分があったので掘り下げてみたいと思います。

昔、今までがこうだったからはただの思考停止

今回なんとなく私の中で引っかかったのが、
職場などで耳にする、
「うちは今までこうやってきたから」
「昔はこうだったんだよね」
という言葉。

その中でも以前の私の記事でも書いたように
「あえて」そのやり方をすることで
何か得るものがあるのであれば
それに従うことも悪くないのかなと思います。

しかし、変えるということを考えず、
ただ今までこうだったからこれがいいに違いない
という決めつけがあるのは違うと思うんですよね。

昔なんとなく始めて、なんとなく続いている慣習だったり、
昔最高級のものを買ったから今も良いに違いないと思って使い続けている機器類。

例えばパソコンなどでいつまでも化石のような古い端末、OSを使っている
多くの場合、これは変えることによるデメリットが優先してしまっていることが多い気がします。
「変わったらまた覚えなければいけない」
「変えるのが面倒だから」
なんて理由が主なところでしょうか。

ちなみに今回の例で言えば「変えないこと」そのものがリスクだったりするわけです。
もちろん元々グレードが最上級だったりするものはサポート期間が長かったりするという前提はあれど、
多くの場合、古いコンピュータは故障のリスクが高まる、
したくても修理するための部品がない。
OSに関して言えばセキュリティはこれまでハッキングされ尽くしていて
やられ放題の状態。

にも関わらずそんな状態が続いている場所は少なくないと思います。

「昔は良かった」だけ、もしくは
今は誰も「良い」とは思っていないにも関わらず
「なんとなく続いてしまっている」

なんてことが見渡してみると意外と多いのかなと感じました。

じゃあ「古き良き」ってなんだろう

ここまでの下りだと「古い=悪い」という思考に偏ってしまうかなということで、
次は「古き良き」ってなんだろうということについて考えてみました。

冒頭でも触れた「レコード」なんかはその代表格としても
よく名前が挙げられるのではないでしょうか。

古いけど、
絶対にそれでしか得ることができない良さがある

というのが「古き良き」と定義するのであれば
レコードはまさにそれだなと思います。

また、音楽に関連するのであれば、
「往年の名曲」と言われるような時代を超えて愛される音楽
これなんかも「古い」けど「良い」
どの世代においても「良い」と思わせるだけの魅力があったりするんですよね。

今私がやっているプログラミングという仕事でも、
基本的には先ほど触れたセキュリティの観点からなるべく最新のものを常に使うように
しているのですが、
場合によっては、古いものだと対応していない、
機能しないソフトなどがあったりするんですよね。
もしくは以前のバージョンにはあったけど最新版では無くなってしまった機能を
どうしても使いたい。

そういう場合はある端末に限って
該当の古いバージョンを使ったりすることもあります。

このように、「古い」けどわざわざ使うだけの理由があるものが
「古き良き」に該当するのではないでしょうか。

いいものはいい、ただそれだけ

ここまでの二つの違い、
「ただ古いだけ」
「古いけど良い」
大きくこのように分けるとするのであれば、
どちらが良いのかは明確ですよね。

そのものが「古い」か「新しい」かで判断するのではなく、
それが「今」において「良い」か「悪い」で判断することが
大切なんじゃないかなと思いました。

こういったことは
「変える」ことによる金銭的、人的コストと
「変えない」ことによるコスト、
どちらがマイナスかという観点で考えてみても良いのではないでしょうか。

おわりに

思えばうちの父も長年同じものを使い続ける、
動かなくなるまで使い続けるというタイプです。

ものを大切にするという価値観は素晴らしいですし、否定はしないのですが、
いつか必ず壊れる消費財においては、
完全に止まってしまってからでは困る場合もありますよね。
実際先日電子レンジがある日突然お亡くなりになり大変ダメージを受けました、、

スマホで言えば序盤で触れたセキュリティリスクという点もありますし、
早い段階で下取りに出してしまった方が
結果的に安く新しい端末を変えるなんてこともあるんですよね。

経済的理由でどうしても変える余裕がないという場合もあると思いますが、
そうではない限りは、こういった消費財もなるべく一定のスパンで買い換えることが結果的に経済的だったりするんですよね。

「昔は良かった」とか、「変えなくても困ってはない」
ではなく、「今を良くする」にはどうするか。

この考えを大切にしていきたいですね。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。

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