シンプルな経営戦略
副業時代、個人の時代と騒がれるようになって久しい。事業をやろうと言っても何から手を付けていいかわからない。
しかし、経営戦略はいたってシンプル。以下3つのことを順番に考えていこう。
1.CVPの徹底
あなたの顧客は何を求めている?
あなたが提供しようとしているもが本当に顧客の求めているものか。
それを見える化するために以下の図に当てはめて、一つ一つ埋めていこう。
会社側から考えずに、絶対に顧客サイドから考えていくことが重要だ。
不動産オーナーを例に考えていこう。
通常だと古いからリフォームしようと考えがちだが、それは賃貸を借りる人が本当にも求めていることだろうか?顧客の不は何?
顧客のニーズとそれを解決するサービスを考えていく。
これを実際にビジネスしているのがボタン一つでAir Bnnなどに一日単位で賃貸物件貸し出しができるサービス。旅や出張が多い人に大人気のサービス。決してリフォームしたところで解決しない。
2.ビジネスモデルを図式化
では顧客のニーズとマッチしていると確認したら、そのサービスを提供するのにどのようなビジネスモデルにするかを考えていこう。
例えばGilletteは使い切りの剃刀販売が常識だった市場に替刃式にしてリピートして使えるビジネスモデルを構築した。(売り切りから囲い込みに変換)
同じ刃を使い続けないといけないという顧客の不(既存のビジネスモデル)に対し、どうやって価値を届けるかを考えた(イノベーション)例である。
自分で考えていくためにはまず一度ビジネスモデルを図式化してみること。誰がどこに何を提供しているのか、誰がどこで何にいくら払っているのか。現在のサービスフローとキャッシュフローを書き出してみる。次にそれを時系列で書き出してみる(自社・代理店・顧客観点で)。まずは自分の中で整理が必要。
書き出したら一つ一つにWhyを持っていく。なんでこのモデルにしたのか、何が良かったのか、ここは電子化できないのか。
今まで常識と思っていたものが常識である限りはビジネスモデルではなくオールドモデル事業になっていく。常にビジネスモデルはアップデートされないといけない。さらに上に行くためには、サービスは一緒でも提供方法(ビジネスモデル)を変えれば先ほどのGilletteの例のように売り上げが伸びていく。サービスでクオリティを上げるのではなく、ビジネスモデルでクオリティを上げることは十分できる。
ビジネスモデルに疑いを持つことでCVPを上げていく。
・行けば行くほど安くなるジム、行かないと高くなるなんてオカシイ。けどそれが顧客にウケている。
・人が一番募金するのは死ぬ前。遺書制作は弁護士費などお金がかかる。オンラインで無料で遺書制作サービスを提供し、最後に募金ボタンを用意することで、普段$2くらいしか募金しない人が100万、200万を募金する。
・カフェで売っているのは本当にカフェなのか?一番原価がかかっているのばコーヒー豆ではなく家賃。であれば時間貸しをするべき。
・お金持ちはサービスが良ければいくらでも払う。値段を決めると損をすることがある。シャングリラではスイートの宿泊者は自分で値段を決める。
こういうとことにWhyを、疑いを持っていく。
こういうことをやらないからいつまで経っても売上が上がらない。
3.Marketをどこに置くか
この世にはそもそもブルーオーシャンなんてない。
ブルーオーシャンは自分で創るからある。ブルーオーシャンは三つの方法で創っていくことができる。
例えば、美容院を例に考えてみる。昼間の個人向け営業している美容院はコンビニの数より多いと言われているほどのレッドオーシャンだ。しかし、法人向けや、夜に営業している美容院となるとたちまちブルーオーシャンになる。しかも都度払いではなく法人向けサブスク、一か月社員通い放題20万円などとするとさらにブルーオーシャンとなっていく。このように、時間や料金、サービスモデルなどでセグメントしていくことで、ブルーオーシャン市場を創り出すことができる。
まとめ
これまでのフローを元に実際に経営戦略を描いてみよう。
1. 顧客を見て、サービスを決める
2. フローを書いて時系列にしてWhyを持っていく
3. マーケットを考えて戦略を決める
経営戦略というと横文字が多くて難しいと思うかもしれないが、実際にはこのようにシンプルに考えることができる。
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