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記事をすべて見る すべて見る『鎌倉殿の13人』応援感謝!ウラ話トークSP~そしてクライマックスへ~(2022年10月9日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)
北条時政、政子、義時、泰時、そして比企能員を演じた俳優の皆さんがスタジオでこれまでの裏話を中心にお話しするという趣向。途中、脚本家の三谷幸喜さんへのインタビュー、今まで退場した役者さん(上総介を演じた佐藤浩市や義経を演じた菅田将暉)へのインタビューなどをはさみながら和気藹々と番組は進行し、最後に、義時が死ぬ最終回は「あっと驚く」内容の脚本であることが予告された。坂東彌十郎も佐藤二朗もクランクアップしており、最終回の本は読んでいないとのことであった。 次週第39回は「穏やかな
『鎌倉殿の13人』第38回「時を継ぐ者」(2022年10月2日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)
前回から引き続いてのいわゆる「牧氏事件」。時政とりくが伊豆に追放され、京の平賀朝雅が討たれ、義時が第2代執権職を引き継ぎ、鎌倉政権のトップに立った。すべて義時の企み通り。ドラマ中、政子が頼朝様にも慈悲の心はありましたと時政の命乞いをするのだが、そこら辺も義時の計算通りであったと思う。ただ、りくを完全排除(暗殺)しようとまで考えていたかどうかはわからない。ドラマでは暗殺者のトウを差し向けるが、失敗するという筋立てになっていた。 しかし平家滅亡後、あるいは頼朝死去後、ドラマ自体
『鎌倉殿の13人』第36回「武士の鑑」(2022年9月18日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)
今回は畠山重忠の乱。大掛かりな戦闘シーンのロケはさすがのNHK。そして、まさかの義時、重忠が一騎打ち。大河ドラマ史に残る名場面だったでしょう。そして、重忠を討たせたことによって急速に御家人たちの支持を失う執権・北条時政。欲を出しての勇み足は、しかし、義時のシナリオ通りというか思う壺。実の父親を罠にはめて政権中枢から排除していったのは、北条の家督をめぐっての確執もあったのだとか。親父を排除して第二代執権を担う覚悟を決めた義時は、三浦平六義村に対して「下がって良い」と思い切り上か
『鎌倉殿の13人』第35回「苦い盃」(2022年9月11日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)
記憶違いだったらごめんなさいなのだけれども、だいぶ久しぶりに誰も死なない回だったように思う。もちろん、前回毒殺された(?)北条政範の死のシーンが詳細に振り返って描かれていたので、今回死んだわけではないけれども、十分、インパクトはあった。しかし、それにしても時政とりくの娘婿の平賀朝雅が同じくりく所生の男子・政範を毒殺するとは……。ドラマを見ているわれわれの多くは義時が第二代執権になることを知っているから、政範の死もさほど衝撃的でないのかもしれないが、この時期の鎌倉では北条の正当
『鎌倉殿の13人』第34回「理想の結婚」(2022年9月4日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)
個人的には失脚した九条兼実が久々に登場して嬉しかったのだが、6歳年下の弟の慈円のほうがずっと年上に見える(実際に役者さんは慈円の山寺宏一が1961年生まれ、兼実の田中直樹が1971年生まれだから致し方なし)。いずれにせよ、この2人が『玉葉』『愚管抄』と記録を残してくれたお陰で今の三谷脚本もあるのだし、この大河ドラマが成立しているのだ思えば、感慨深いものがある。 今回はしかし、その両者の記録にも『吾妻鏡』にもない三谷イマジネーションが強烈な印象を残す回となった。それが「鎌倉殿
『鎌倉殿の13人』第33回「修善寺」(2022年8月28日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)
修善寺に幽閉された頼家。観念して大人しくしていればもしかすると命だけは助かったかもしれないのに……というのは、後世から見た感想に過ぎない。頼朝の長男として嘱望されつつ、本人も為政者として振る舞う意気込みはあったのだから、北条憎しで冷静な判断ができなかったのであろう。その意味で悲劇の「将軍」ではある。 『吾妻鏡』ではただ死んだという報せがあったとのみ記載され、その最期の様子はよくわかっていないが、前回登場の慈円『愚管抄』では「「修禅寺にてまた頼家入道を刺殺してけり。とみに、え