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3歳までの感情で大丈夫


感情は、どのように特定すればいいか?

こちらの記事にいただいたコメントをシェアします。

感情は一言なんですね!
感情を表す言葉と、ただの妄想になる言葉、この違いが分かるといいなと思いました。
例えばですが
イラっときた、ムカついた、イヤな気分になった、辛い、苦しい、しょうがない、やりたくない。不安。悲しい。ネガティブな方向。
ポジティブ方向だと、
やってみたい、楽しい、嬉しい、ワクワクする、面白い。
そもそも感情ベタだと、感情を表す言葉の発想がとぼしいなと思いました。知識として感情の言葉のバリエーションを知りたいです。

この質問とってもいいですね!ありがとうございます!同じことを思っている人が多そうなので、みんなの役に立ちそうです。

ではまず今日は、大事な入り口の話から先にしますね。

そもそも感情ベタだと、感情を表す言葉の発想がとぼしいなと思いました。知識として感情の言葉のバリエーションを知りたいです。

これを読んで、たくさんの人が誤解しているなと思ったポイントに気づけたのでとても助かりました。
ありがとうございます。

・感情を表す言葉の発想がとぼしい
・感情の言葉のバリエーションを知りたい

と思うということは、感情にはたくさんのバリエーションがあり、その細かいバリエーションについて知らないと認識できないのでは?

という考えに基づいているのだと思いました。

ですが、感情スキルを上げていくときに必要なのは、たくさんの感情のバリエーションを知っていくこと、ではありません。

↑大事なポイントなので赤ペンでマークしておいてください。

というのも、感情というはコアとなる『基本情動』と『その他』に大きく分かれるのですが、『その他』に相当する感情のバリエーションは、それこそ無限にあり、どこまでを感情に含めるのかという定義も定義する人によって異なります。

ぼくが持っている感情の辞典には少なくとも300以上の感情が載っていたと思いますが、そのほとんどが初めて知ったというか生きてて認識することがない言葉ばかりでした。

そもそもその辞典はライターさん向けに提供されている本で、物語に彩りや深みを添えるのに言葉のボキャブラリーが必要だから存在しているものです。

ただ、ぼくらの実際の生活は、ドラマではありません。脚本家が書くようなボキャブラリーに溢れた世界ではないはずです。もっと稚拙で原始的で、シンプルだけどとってもやっかい。そんな世界が僕らのリアルだと、ぼくは思うんです。

その稚拙で原始的な感情が『基本情動』に相当するのですが、こういった稚拙な感情しか湧いてこない自分をちょっとおバカだなとか思ってるとしたら、それこそおバカだなとぼくは思いますし、昔のぼくはそうでした。
(これも感情スキルが低い人の特徴だと思います。)

3歳までの感情で考えよう

では『基本情動』とは何か、ですが。

次の4つになります。

基本情動

  1. 喜び

  2. 不安・怖い

  3. 悲しい

  4. 怒り

です。

何を基本とするのか、情動と呼ぶのか、感情と呼ぶのか、などは研究者の数だけ定義がありますがぼくはこの4つを採用しています。

ぼくはこの基本情動のことを、『3歳までの感情』と呼んでいます。

1、2歳くらいまでは4種類もバリエーションがありません。快と不快の2種類だけです。

ちなみに人間と哺乳類、一部の鳥類と爬虫類以外の生物は、この4種の感情はなく1、2歳児とおなじく快と不快の2種類という説があります。魚に怒りがないと言われれば確かに、と納得はできます。

人間は早い子だと2歳くらいから怒りの感情を知り、3歳くらいから悲しいという気持ちを知るイメージかと思いました。

人の死、つまり喪失を悲しいと感じるのは人間特有です。なぜなら喪失(もう2度と会えない)というのは未来という今存在しないものを想像する能力がないと認識できないからです。

息子くんが人の死や動物の死で泣いたのは確か最初は3歳くらいだった気がします。

というわけで、『3歳までの感情4種』で、まずは感情認識をしてみましょう。

感情ケアに関してはそれでまったく十分、というよりも、そこが一番大事になります。

次の記事で上の方のメッセージを使って、みんなで練習してみましょう。



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