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【ピアノ教室】月謝金額設定の参考にしたもの※一部有料記事で経費公開

今回は月謝に関して記します。
いくらに設定するべきなのか?で迷う方もいらっしゃると思います。
妻の教室の月謝設定時に行ったことを記します。

基本方針は「継続して妻の理想の教室を展開するために、適切な金額設定をする」でした。

適切な金額設定のために調査、考えたこと

アプローチ①
競合調査
・打ち出しているお月謝以外に施設費が加算される
(近隣のお教室に関してはコース料金+月2,000円でした)
 →これに関しては、お月謝=コース料金と誤解を招く可能性があると考え妻の教室では施設費込みの料金設定としました。

・レベルによって料金が違う
 →より専門的なスキルの伝授という観点からは理にかなっておりますが、妻としては「ある程度弾ける生徒さんより、完全な初心者の方が講師としては指導が大変」との意見に加え、大手音楽教室時代に、レベルUPによるお月謝上昇に関して保護者に分かりやすい明確な物差しがある訳ではないので、不満を沢山受けました。また、お子様が大きくなるにつれお金がかかるのに月謝も上がったら保護者さんとしては厳しいのは明らかです。「長く続けられる環境を作りたい」との思いもあり、妻の教室に関してはレベル関係なく一律の料金で設定しました。

・その他の費用
→個人宅であれば冷暖房光熱費がある場合も(電気代の高騰により設定するのもありかと思います。ただ、後出しになり不信感を持たれないように気をつけましょう)
→教材費。ほとんどの教室がお月謝とは別となっておりました。
→発表会などのイベント費。ほとんどは別ですが、中にはお月謝より一部発表会費を積み立てとの表記がある教室もありました。

アプローチ②
講師が得たい年収
試算を実施しました。

ピアノ教室のゴールデンタイムは16:00〜18:00が多いように思います。
ゴールデンタイムの枠は、一枠30分で一曜日4枠しかありません。
月曜日〜金曜日の週5日レッスンを行なった場合は20名になります。

試算①
4人(1日)×週5日で生徒数20名
月謝 6,000円
月の月謝収入 120,000円
年間の月謝収入 1,440,000円

ご自宅をレッスン会場としている場合、会場費はかからないので、年に数回の調律代やちょっとした経費を使っても扶養内である1,030,000円を越えます。

試算②
4人(1日)×週5日で生徒数20名
月謝 7,000円
月の月謝収入 140,000円
年間の月謝収入 1,680,000円

これが2年〜3年経って教室立ち上げ時のメンバーが6時台になり、16:00~19:00までレッスン時間が埋まった場合(一曜日6名)を想定

試算③
6人(1日)×週5日で生徒数30名
月謝 7,000円
月の月謝収入 210,000円、
年間の月謝収入 2,520,000円

Case④
6人(1日)×週5日で生徒数30名
月謝 8,000円
月の月謝収入 240,000円
年間の月謝収入 2,880,000円

有難いことに妻のピアノ教室は平日15:30〜19:30(一曜日8人)まで全て埋まっています。

Case⑤
8人(1日)×週5日で生徒数30名
月謝 8,000円
月の月謝収入 320,000円、
年間の月謝収入 3,840,000円。

直近の女性平均年収は3,190,000円らしいので抜いている…。しかも1日レッスン時間4時間、レッスン前後加味しても5時間で…。と試算して愕然。

お月謝を全額講師に渡すと教室の募集運営ができなくなってしまうので、月々掛かるであろう費用についても試算しました。

想定した経費
・減価償却(ピアノ、防音室)
・調律代
・備品(メトロノーム、クロス、楽譜)
・募集費用(ホームページ、チラシなど)
・携帯代
・月謝引き落とし代や月謝袋
・その他雑費
・講師研修代
・将来的な楽器の買い替え費用

これらを加味して月謝を設定しました。想定した以外にも運営にはお金がかかります。後から上げるのは大変なので、継続可能な金額設定をすることが大切だと今も思います。

妻のピアノ教室の初年度の経費(募集費以外)を公開します。

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