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設備についての話し

月謝設定時の一つの要素となるのが設備だと思います。

幸いグランドピアノと防音室は自宅購入時に用意してありました。
もしなかったら用意する必要があります。

当教室はグランドピアノヤマハC5、部屋自体を防音室にしてあります。
しかも前職の楽器店勤務の時に会社から結婚祝い価格ということで
値引きして貰ったので中々一般の方では手に入れることができない価格で購入出来ました。

防音室の質としても最高級。防音スタッフが実験も兼ねて予算内で最高の防音にしてくれました。今でも感謝しております。

基本的に防音室は一度作れば性能は落ちません。

ピアノに関してはメンテナンス費用が掛かります。
調律、クロスなどの消耗品、レッスンでつけられてしまった傷の修復など…
あと、ピアノに関しては『一生もの』とも言われますが、前職での経験上、とても一生ものとは思えません。

そんなに弾かないのであれば『一生もの』になる可能性もありますが、
日々レッスンで使う、先生も練習すると考えた時に
大がかりなメンテナンスや買い替えが必要になります。

その辺も考えた上で料金を決めましょう。
メンテナンス費用や、設備費に関しては生徒さんの人数が多いからといって費用がかさむものではものではありません。

例えば月2万設備費としてお金を取っておこうと計算すると
月2万円×1年間=24万
年に調律代や他のメンテナンス費用で5万かかったとしても19万残り
19万×10年で190万円、20年で380万とざっくりと計算できます。

勿論、物価が上昇しているので20年後いくらで買えるかは分かりませんが
継続できないような月謝設定にしてしまい、必要な時に修繕や買い替えをできないようでは良くないと考えるべきです。

先程の例で月2万だとしたら、生徒さん10名を目標ならなら一人2000円はお月謝に含ませ考えるべきです。20名目標なら1000円、40名なら500円です。
これはハード面だけですので、他に月々掛かる費用があるのであれば(絶対かかります)大型の設備関係の将来の費用(もしくは今回購入したのなら支払いや減価償却費)2万、他に月にかかるであろう、携帯代、募集費用、HP代、駐車場代など環境によってことなるかと思いますが2万円くらいは考えておいたほうが良いです。

合計4万円です。先程と同じ計算だと、
生徒さん10名なら一人4000円は経費を含む
生徒さん20名なら2000円は経費を含む
生徒さん40名なら1000円は経費を含む
と試算するべきですし、妻の教室についてもそのように提案しました。

知り合いが月5000円で自宅レッスンを行っていると(しかも年間44回で)言ってました。生徒さんは8名とのことでした。金額安くして、その分生徒さんが多く集まるのであれば採算を合わせることができますが、聞いた範囲で判断すると何のためにやっているのか分からないと言わざるを得ないと思います。

個人事業主の収入は経費を引いた額が年収になります。
扶養の問題がある方も、その辺りもちゃんと考えた上で目標を決めましょう。税理士なんて聞けないって方は、ご家族で少し知識のある方や知り合いで信用できる方(知識面で)に聞いてみましょう。
税務署でも少しは相談にのってくれるはずです。
試したことはありませんが。

以上を加味したうえで普通なら2つの選択肢に絞られると思います。
➀月々の経費をあまりかけず(HPも無料内で留めて、募集経費もかけず口コミだけで募集)地道にやる
②20名以上の募集を目指す

前にも記載したと思いますが、『妻の教え子の収入の柱を作る』『自分たちだけで生徒さんが発表会をできる機会を作る』との目標があったので妻のピアノ教室に関しては妻も迷わず『少しでも多くの生徒さんを集められるよう手を打って!』と指示してくれました。

妻もこの辺の感覚がなかったようで、楽器店での謝礼割合の低さの理由を、教室立ち上げ時に、この話しをしたことで分かったようです。

楽器店では、今の記載した設備の他にテナントや土地の賃料、受付のアルバイトさんの給料、運営部署の社員の給与も考えると仮に折半だとしても厳しいのは容易に想像がつくと思います。

今から設備をと考えている方は費用を抑えることと、周りの教室と比べて考える必要があるかと思います。

慣れないことの連続だとは思いますが、先に繋がる正しい努力をするために、しっかり計算して実施しましょう。

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