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#33_キャリアカウンセリングの話_クリティーク と リフレクティングチーム(2022/2/9)

私の営む事業のひとつにキャリアカウンセリングがあります。
本日は、研修等のワークショップでよく行われる、トレーニングの手法と私の試行錯誤について。やや専門的なので、興味ない人は戻ってください😂

クリティーク とは

辞書から引くと、

批評(ひひょう、英語・フランス語:critique)とは、ある事象を(できるだけ無前提の思い込みを排する形で)判断することである。


Weblio英和対訳辞書

実際に私が体験したわけではないのですが、聞くところによると、欧米で芸術作品を評するときに使われる手法で、そのアート作品を創作した本人を前に、第三者が複数でその作品について批評する、という方法のようです。
(違ったらゴメンナサイ)

キャリアカウンセリングの「クリティーク」

「クリティーク」について知ったとき、キャリアカウンセリングにも似た手法があるな、と思いました。「リフレクティングチーム」という手法で、仲間同士で練習(ロールプレイ)をする際によく使われています。

①クライアント役にひととおり語ってもらった後、
②コンサルタントとオブザーブの2名以上で、クライアントについて感じたことを語り合う
③その後またクライアント役に語ってもらう

こんなプロセスです。
②のときはクライアント役はその場で聴いていますが、何も発言はできないというルール。他人が自分についてワヤワヤ好き勝手言うのをガラス一枚隔てて聞くようなイメージです。

「リフレクティングチーム」の効果

クライアントはより自分を客観的に見えるようになり、また①では語られなかった言葉が、②によって呼び起こされ、③にまた新たな語りが生まれる、という効果があります。

私はこの手法は魔法のような効果があると感じていて、なぜかというと、クライアントの①→③の語りの変化が明らかなためです。
短時間の語りで、これだけ変化を引き出せる手法は今の所「リフレクティングチーム」以外知りません。

「リフレクティングチーム」と同様の効果を1対1で

私が今試行錯誤しているのがこれ。しかし1対1のカウンセリングの際に、語り手のメタ認知を促し、新たな言葉を引き出すというのは容易ではありません。というわけで、絶賛研究中です。

実際に「リフレクティングチーム」ができればよいのですが、「チーム」というだけあり、ひとりのクライアントのに対し、キャリアカウンセリングの専門家が2名以上でないと基本的に成立しません。

どうやって試行錯誤しているかは、秘密(というほどでもないけど)なので言えませんが、もし研究に付き合ってもいいよと思われた方は、お気軽にご連絡ください。笑

今日はちょっとむずかしい話でしたね!
毎週水曜日はややマニアックなお仕事に関係あるお話をしていきたいと思います。
最後まで読んでくださった方、お付き合いありがとうございました💕


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