PDCAをうまくまわすために必要な2つの視点
企業のWebマーケティング運用やDX化の支援をさせていただいている、ディレクターバンクの棟近です。
PDCAをどうやったらうまくまわすことができるか?
今回はそのヒントになる考え方について話をしたいと思います。
Webマーケティングの現場で、PDCAをうまくまわしたいけど、なかなか現実にはうまくいかない、という相談を受けます。
例えば、よくあるのが、以下のケースです。
はっきりとした成果指標を持たずにWebマーケティングを始めたので、どうPDCAをまわしていいかわからない。
思いつきで様々なWebマーケティング施策が走っているために、どの施策がどの成果に結びついているのか紐解けない。
Webサイトのアクセスデータは取得できるが、そこからどんな改善仮説をつくっていいかわからない。
それでは、どのような考え方に基づいてPDCA運用の設計をすると、上記のような問題が起こりにくくなるのでしょうか?
結論をお話すると、WebマーケティングのPDCAは「顧客視点」と「デジタル視点」の2つの視点を織り込んだ運用設計をすることが大切なんだと思います。
図にするとこうなります。
P(計画)、D(実行)は顧客視点の主観で活動する領域
P(計画)、D(実行)は、顧客視点での価値創造と提案をおこなうため、創造的かつ主観的な業務領域となります。
このステップで必要な具体的なアクションとしては、以下になります。
ターゲット顧客のペルソナとカスタマージャーを明確にして、顧客ステージごとの施策設計をする。
施策単位の成果指標と目標値、検証方法(施策がの答え合わせ方法)をあらかじめ明確にしておく。
C(評価)、A(改善)はデジタル視点の客観で活動する領域
C(評価)、A(改善)は、デジタル視点での答え合わせをおこなうため、論理的かつ客観的な業務領域となります。
このステップで必要な具体的なアクションとしては、以下になります。
データ分析を継続的に実行していくための「負担が軽い」「コストがかからない」運用体制をあらかじめ準備しておく。
定量的なデータだけでなく、次の改善仮説を考える上で必要な定性的なデータ(顧客の声など)をヒアリングするチャネルも確保しておく。
PDCAの核は「顧客理解」と「データ活用」
上記のポイントから、Webマーケティング運営のPDCAの核は
いかに自分たちがターゲットにしている顧客を理解できているか?
施策をデジタルで検証できるロジックと分析環境を持っているか?
の2点に集約されるのではないか、と思います。
ディレクターバンクでは、このようなWebマーケティング全体の戦略設計のお手伝いから、実際の個別施策の企画、制作、運営まで、御社の課題に合わせたディレクターをアサインし、ご支援させていただいています。
自社のWebマーケティングのPDCAがうまくまわっていないと感じられている方は、お気軽にご相談いただければ幸いです。
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