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Hip Hopと日本語ラップの大きな違い

最近Hip Hopがキテる。勢いがある。もうとっくの昔から流行ってるって意見もありそうですが、ここ2年くらいの動き方がすごい大事と思ってます。今より加速できるのか、停滞、減速しちゃうのか。

洋楽Hip Hopより、日本語ラップが好きな、僕なりの見解をまとめてみました。

Hip Hopを連れてきたのはエミネム

2000年代前半、僕の青春時代の音楽は「メロコア / ミクスチャー」と「ヒップホップ / レゲエ」でした。今思えば、超オールジャンルですね。

日本でのヒップホップの立役者をあげれば、DJ / MC / Dancer / グラフィティ / アパレルブランドと、キリがない程いてますが、やはり圧倒的に日本でHip Hopを爆発させたのは、エミネムじゃないでしょうか。

Rap聴かない人も、皆さん一度は名前を聞いた事ありますよね?アカデミー賞の受賞歴もある素晴らしいアーティストです(授賞式は欠席してましたが。。)

僕が高校三年生の頃、青春時代の話です。

2002年は「日韓ワールドカップ」の年でした。その頃、クラスの男子の半分近くが、ベッカムを意識したソフトモヒカンで溢れかえっていました。が、一部のエミネム、ショーンポールなどの「Hip Hop / Reggae渋いよね」と主張したいメンバーは、髪型を坊主をする事により徒党を組んでいました。うちは野球部が強かった事もあり、全体的に坊主の方がパワーバランスが上でした。それくらい僕の周りでは、Hip Hopの勢いがありました。

また、Hip Hopはストリートカルチャーです。地元愛などをリリックに綴る事も多く、生まれ育った場所を大事にしていこうって文化があります。なので、東京以外の街では、Hip Hopが根付きやすい要因になったように思います。僕の生まれ育った、大阪泉州でもHip Hopがかかる飲食店や服屋が多いです。

これって、世界中にあてはまるような気がするなー。世界中の第二都市では、Hip Hopの需要が高いように思います。誰か検証してくれないかな。

日本語ラップを流行らせたのは、フリースタイルバトル

日本語ラップの流行は、遡れば1980年代の「藤原ヒロシ」や「いとうせいこう」まで戻ります。気づけば約40年の歴史になってるんですね。

ここ数年、日本語ラップの勢いをつけたのは、間違いなくフリースタイルダンジョンというラップバトル番組です。出演者の薬物問題が2回も続き、最後は粛々とラストを迎えましたが、フリースタイルダンジョンがラップバトルのかっこよさと、日本のラッパーの幅広さをメディアを通して超速で広げていきました。

abemaTVの大きな功績です。今後も語り継がれるべき、ラップバトル教育番組です。

フリースタイルバトルはUMB / 戦国 / アドレナリンなどの主要バトルイベントが増え続けているので、これからも現場でもyoutubeでも楽しみ続けれるコンテンツにまで成長しました。

KING OF KINGSが新宿租界と組んで、フリースタイルバトルにBETできるギャンブル視点も現れたので、今年の動向が本当に楽しみです。

大きな違い

先に挙げた、2000年代前半の、あの頃のHip Hopは「ヒップホップと呼ばれる言葉」と共に文化ごとやってきました。ヒップホップたるものこうあるべきだ、とかこういう服装で、こういう過ごし方を過ごすのが粋だ。とか

カルチャーとして、生活の一部まで浸透していった風潮があります。

今の日本語ラップは、フリースタイルダンジョンが火付け役なので、ラップバトルという形で、日本語ラップに触れてるエンタメショーです。基本的には動画配信コンテンツの一つです。視聴者はエンタメとして楽しみますが、その先のリアルを求めてないんです。

ここの違いが大きく、今のラッパーはネームバリューはあるけど、音源がそこまで売れない。アーティスト活動だけでは、飯食えない。などの人気者でなく認知者止まりの方も多いと思います。

もちろん、それ以外にも音源やLIVEだけで活動している有名ラッパーも沢山いてます。今回僕が伝えたかったのは、フリースタイルバトルを聴いてるだけで日本語ラップが好きと言ってる人はライトユーザーだという事です。バトルが好きな人は現場に行くなり、そのラッパーの音源を聴くなり、派生した行動をすれば、Hip Hopがもっと楽しくなります。

DJやラッパーはHip Hop最近流行ってるよね。って言って安心してる場合じゃないです。今新しい事を仕掛けないとフリースタイルバトルが下火になった時に、残ってるファンは少ないです。

2003年B BOY PARKでの事件が起きた時の優勝者「外人21瞑想」を覚えていますか?2005年にUMBが始まった時に優勝した「カルデラビスタ」ってまだ活動してますか?誰か最近音源聴きましたか?ってことです。

最後に

最近、日本語ラップ文化にかげりを感じています。ひとつは音源です。僕はどうしても、オートチューン使って声を触りまくってる音源を長時間ずっと聴けないです。リアルをあまり感じれないです。嫌いではないんですが、すごく好きにはなれないです。古い人間ですいません。

あと、舐達麻とKENNY-GのBEEFがガチすぎて、普通に日本語ラップを音楽として楽しんでる人達は、ちょっと引いてると思います。BEEFと聞けばワクワクする反面、あーここまで危険なものが出だしたんだなーって思います。

このBEEFを見た時に、2009年のSEEDAとギネスを思い出しました。今振り返ると、この2009年あたりから日本語ラップの勢いは少し下がったように感じています。これが全てじゃないですが、僕はあの頃のBEEFで、妙に心が冷めたのを今でも覚えています。

https://nihongorap-otaku-mobile.com/archives/19611949.html

※リンクが貼れなかったのでテキストURLです⇧


長々と書きましたが、僕は音楽が好きなので、引き続きHip Hopだろうが日本語ラップだろうが、みんなが好きな音楽を聴いて、楽しく過ごせればなんでもいいと思っています。

あくまで個人の見解です。最後までお読み頂きありがとうございました。



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