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宗像明将の2022年のインタビュー仕事・自選10本

2022年も、私はTwitterやFacebookでは業務連絡をするにとどめ、エネルギーはSNSではなく原稿に向けるようにしてきた。50歳を迎えて心身の衰えを感じる日々だが、それでも機会を与えてくれる周囲への感謝は尽きない。

以下、記事の公開日順。

Yahoo!ニュース個人 / 安全地帯(矢萩渉さん、六土開正さん)インタビュー(2022年2月28日公開)

私の母は安全地帯の大ファンであり、安全地帯とドゥービー・ブラザーズによる日本武道館公演にも行っている。そんな家庭で育った私が取材した結果、矢萩渉さんと六土開正さんに「詳しい」と非常に褒めていただいた。安全地帯が「紅白」に出るとは予想していなかった頃の取材。改めて田中裕二さんのご冥福をお祈りしたい。

Real Sound / EXILE ATSUSHIさんインタビュー(2022年5月2日公開)

EXILE ATSUSHIさんへの3回目の取材。その後、EXILE ATSUSHIさんの新曲「You Own My Heart」では、オフィシャルで楽曲解説を担当させていただいた。EXILE ATSUSHIさんの公式Twitterアカウントの固定ツイートの楽曲解説動画を再生すると私の名前が出てくるのは、光栄であると同時に不思議な感覚になるほどだ。

Yahoo!ニュースオリジナル特集 / Mr.Children桜井和寿さんインタビュー(2022年5月10日公開)

桜井和寿さんはとてもフラットかつ穏やかに話す方で、初めてお会いした私もナチュラルにインタビューに入ることができた。その後、東京ドーム公演や日産スタジアム公演も拝見し、取材時とライヴ時での桜井和寿さんのギャップの大きさに強く、強く魅了されていった。

Yahoo!ニュース オリジナル 特集 / 杉良太郎さんインタビュー(2022年7月4日公開)

俳優・歌手としての活動はもちろん、慈善家としての活動、そして政治家との交遊でも知られる杉良太郎さんに、参議院選挙前に行ったインタビュー。取材後に、杉良太郎さんと我々取材陣が小一時間ほど話す機会にも恵まれたが、初めて会う人間とあえて雑談をし、意見に耳を傾けるのが杉良太郎さんの姿勢なのだろうと得心する思いだった。

Yahoo!ニュース オリジナル 特集 / Aimerさんインタビュー(2022年7月25日公開)

私の話し方について「優しい」と言ってくださったのはAimerさんだった。それを私の周囲に話したところ、「気づいてないの?」と言われた。そうなのだろうか。それはともかく、「紅白」出演、そしてご結婚とお祝い申し上げたい。

Yahoo!ニュースオリジナル特集 / 劇団ひとりさんインタビュー(2022年9月18日公開)

劇団ひとりさんとは、私が過去2回、テレビ東京の「ゴッドタン」に出演した際にお会いしていたが、こうしてじっくりと取材をするのは初めてのこと。明治から大正にかけての浅草を舞台にした小説「浅草ルンタッタ」の躍動感の秘訣を聞くべく、多忙を極めるなか時間を割いていただき、テレビ局の楽屋でインタビューを行った。

BARKS / 堀切裕真さん(THE SUPER FRUITチーフマネージャー)インタビュー(2022年11月21日公開)

エンタメ業界の関係者から反響の大きかった記事。そうした反響は、2023年のアイドル・シーンがメンズに大きく傾くのではないかという予感を強めることになった。THE SUPER FRUITの「チグハグ」に関しては、日本テレビの「スッキリ」にもコメント出演させてもらった。

Real Sound / 今市隆二さん(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)インタビュー(2022年11月30日公開)

今市隆二さんへのインタビュー記事は、今年3本が公開されるなど、インタビューで大変お世話になり、かつライヴも拝見してきた。「辛」が大きな話題を読んだ結果、私の周囲からは、今市隆二さんのインタビュー記事を検索したら私の記事が出てきた……という連絡もあった。そんな反響を今市隆二さんにも話した取材だった。

Yahoo!ニュース オリジナル 特集 / あのさんインタビュー(2022年12月12日公開)

あのちゃん、いや、あのさんと初めて会ったのは2014年のこと。2020年にも音楽面での取材しているが、今回は2016年の「IDOL AND READ 007」での2万字インタビューの続編の様相を呈するインタビューとなった。

Yahoo!ニュース オリジナル 特集 / 広末涼子さんインタビュー(2022年12月14日公開)

広末涼子さんに2度目となるインタビューができたのは僥倖の至りだ。前回の取材は2019年だったため、今回は2020年以降のコロナ禍、そして2年間にわたる写真集撮影の日々について取材した。

その他

原稿仕事以外では、J-WAVEの「MARUNOUCHI MUSICOLOGY」の藤井風さん特集に出演し、司会のグローバーさん、俳優の別所哲也さんと2週にわたって話したところ、非常に大きな反響をいただいた。2022年に一番反響が大きかったのは、この仕事かもしれない。

あがた森魚さんの『プラネッツアーベント ー コンプリートエディション』と『少年歳時記』のライナーノートを執筆し、「レコード・コレクターズ」9月号ではデビュー50周年を迎えてのインタビューも担当した。私が生まれたのは「赤色エレジー」が発売された1972年であり、あがた森魚さんのライヴを見たのは高校生時代。こうして重要なポイントでの仕事でご一緒できることは非常にありがたい。

ライヴレポートも多く書いたが、2022年11月18日の真っ白なキャンバスのTOKYO DOME CITY HALL公演の記事は、今後この手法を他の記事にも拡大していきたいと思うほど納得している。公演直後、翌朝までに書いたレポートとしては、熱量がおかしなことになっている記事だ。

2022年は、キャパシティの問題でアイドル仕事を大幅に減らした年でもあった。2023年もリソースをどこに向けるか慎重に考えていきたい。冒頭にも書いたように、心身のエネルギーの衰えは深刻なのだ。

なお、2022年5月に友人のTumaさんが死んで以降、数年ぶりにコンスタントにブログを更新するようになった。この数年、私のテキストはほぼすべて金銭を受け取って書くものになっていたが、ブログでは金銭とは関係なく、ある種の痙攣のようにテキストを書き綴っている。少しだけ気に留めておいてもらえれば幸いだ。