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35歳“ふつうのサラリーマン”が未経験でラップバトルに出たら“人生が180度変わった話”

【起】 全くの未経験でラップバトルに出場

始まりはコーチングスクール

2021年10月、2人目の出産を控えた妻を説得しコーチングスクールに入学した。

家計からの出費になる大きな自己投資。

今後3回分のボーナスからお小遣いなしの条件でディール。

ちょっと待て。

お小遣いがなくなった話をしたいんじゃない。

35歳“ふつうのサラリーマン”が未経験でラップバトルに出たら“人生が180度変わった話”をするんだ。

コーチングスクールが大きく関わっているので、まずそこから始める。

35歳ふつうのサラリーマン、妻と2歳の娘と息子(この時はまだお腹の中)の4人家族。

人生わるくないんだけど「このままでいいのか」と漠然とした不安があった。

そんな時、とてもイキイキしているし圧倒的なパフォーマンスを出している会社の同僚が通っていたコーチングスクールの情報にたどり着く。

なにか変わるキッカケになるのではないか?

そんな期待からコーチングスクールでの学びが始まった。

ただ、このスクールが他と違うのは、コーチングの知識とスキルのお勉強で終わらないところだった。

コーチとしてクライアントの人生に奇跡を起こすためには、コーチングの知識とスキルに加え、コーチとしての“あり方”が問われる。

むしろ“あり方”の方が重要。

クライアントにチャレンジを促すコーチ自身がチャレンジをしていないのはおかしいということだ。

言わんとすることはわかる。

ということで、わたしのチャレンジがはじまった。

趣味のゴール設定

わたしがスクールで学んでいるコーチングは認知科学に基づくもの。

いわゆる共感・傾聴のようなクライアントに寄り添うコーチングではなく、クライアントの人生が豊かになるよう積極的に介入する

簡単にいうと、

クライアントは現状の外のゴールを設定し、とんでもない決断をして行動する。

側から見ると無謀なチャレンジをコーチはクライアントに促すのだ。

なので、コーチを目指している自分自身にも無謀なチャレンジを課した。

渋谷のクラブで行われるラップバトルへ出場すること。

ラップバトルとは、DJが流すビートに合わせ即興で韻を踏みながらラップをし、観客の投票で勝者が決まる勝ち抜き戦のバトル。

ただヒップホップが好きでずっと聴いていただけの35歳の素人が飛び込む場ではない。

なんなら自分は音痴だというコンプレックスすらある。

出場を決めてから、ラップバトル開催日まではたったの3日間。ずっとハラハラしていた。

短期間でスキルをあげることは難しい。

Youtubeを見てルールというかバトルのお作法を覚えるので精一杯。

一番震えたのは、何小節で自分のターンが終わるのかわからないことだ(大会ごとに変わるため)。

例え何小節かわかったところで、即興でラップをしているのだから、いま何小節目とか数えられるわけもない。

相手のターンになってもラップをし続けてしまうかもしれないし、自分のターンが終わるよりもっと前に止まってしまうかもしれない。

ど素人である。

バトルに参戦

時間は待ってはくれない。

バトル当日がきた。

バトル会場がある渋谷駅には30分前に到着。

会場のクラブは駅から徒歩10分ほど。

イヤホンでMOROHAの“革命”を鬼リピートで聴きながら移動。

会場に近づくにつれ、いかにもラッパーな若者がクラブの外で列になっているのが見えてきた。

10代、20代前半くらいか...?
高校生と思われる子たちもいる。

35歳。最年長確定だ。

足早に若者の横を通過。

通り過ぎた。

通り過ぎて、その先にあったコンビニに駆け込む。というより逃げ込む。

ZIMAを買って流し込む。

最後にもう一回“革命”を聞き会場に戻る。

1ドリンク分700円をクラブの入口で払い、階段を降りて地下に向かう。

扉を開けたら、重低音が響く中かおるタバコとアルコール。

速攻でバーカウンターに行き、ラムコークを注文。流し込む。

すぐにキャッシュでもう一杯ラムコークを注文。流し込む。

これが5回くらい続いた。

ラップバトルには、参加者が自由にエントリーできる。

MCが出場者を募集し始めたら、「出ます」と伝えればいいだけだ。

本日2回目のトーナメントがはじまった。

エントリー完了。

エントリーネームは「ムネ」。

ランダムで対戦相手が決まる。

わたしは3回戦か4回戦目だった。

名前を呼ばれる。

「次のバトルはムネと(対戦相手名)。ステージ横で待機してください」

目の前のバトルが終わる。

ステージにあがった。

ジャンケンに負けて先行。

何も考えずに、相手に思いをぶつける。

相手からもアンサーが返ってくる。

それにまた返す。

また返される。

そして、

バトルは終わった。

結果は完敗。

バトル後すぐに会場を後にした。

すがすがしい気持ちだった。



【承】 カッコつける。結果カッコ悪いことに気付く

カッコつけてSNSに結果をアップ

バトルの結果は完敗だったけど、ステージにあがった自分は誇らしかったし、ステージにあがることで見えた景色もあった。

ということで、SNSにカッコつけた投稿を完了。

奥でそれっぽく手を上げてるのがわたし

ここまでがこの話の序章。ここからが本題。

35歳“ふつうのサラリーマン”が未経験でラップバトルに出たら“人生が180度変わった話”

あれ?!そう言えば・・・

認知科学コーチングではゴールを達成するかしないかよりも、

“ものの見方(認知)”が変わるかどうかが重要。

ものの見方が変われば、行動や結果も変わるからだ。

今回のチャレンジを通して、私のものの見方が変わったと思った。

思った・・・?!

お分かりだろうか?

そう。投稿の最後の文が「気付いた。」で終わっている。

この時のわたしは、例えばこういう時に使う言葉のイメージで投稿している。

「忘れ物に気付く」

「気付いたらベットの上だった」

そう。元々そこにあるものの存在に気付くのだ。

「変わった」のではない。「気付いた」のだ。

元々持っていたものを思い出したと言ってもいい。

ものの見方は変わっていないのである。

12年前にタイムスリップ

ラップバトル出場後は、次はどうしよう、また出場しよっかな、即興ではなくオリジナル曲を作ってみようかなど考えながら、過ごしていた。

ところが、ある日いきなり

先程の話、変わったのではない気付いたのだ。ということがふと頭をよぎった。

「変わってない。元々持っていたものを思い出したのであれば、いつのことを思い出したのか?」

「足ガクガクしながら、「楽しみましょ。なんとかなるっしょ」って最後に言っていたのは、いつなのか?」

18歳〜23歳の頃、アメリカの大学とMBAへ留学していた時だ。

12年も昔の話。

あの頃は、夢の世界を生きていた。

英語はできないけれど、行きたい!なんとかなる!という気持ちだけで18歳の時に飛び込んだ。

なんでも全力で取り組んで、どれも思いっきり楽しんだ。

ブランドンに誘われてはじめたサッカー。

フラタニティーに入り毎週末はベースメントでパーティ。

ISO(International Student Organization)での世界中から集まった留学生との交流。

サンクスギビングにはサッカー部の友達の家に呼ばれ、家族のように大切にされた。

もちろん勉強もがんばり、MBAも取得。

「これ以上、人生で楽しく満たされる時間はないのではないか」と思った。



【転】 パパは絶望の中へ、娘はワクワク

12年の歩みをたどる

アメリカでMBAを取得後は日本に帰国。

その後も日本でいろいろあった。

起業、介護、会社を閉じて就職、婚約破棄、結婚、子ども2人の子育て。

ただ、どの経験も足ガクガクしながら楽しんでいないのである。

なぜなら、頭の片隅にこの思いがあるから。

「アメリカでの5年間以上に、人生で楽しく満たされる時間はない」

無意識で、

どこか自分が満たされる場所は別のところだと思っている。

環境を変えることで、またアメリカで感じた楽しさを味わえると思っている。

いま目の前で起こっていることを心から楽しんでいない状態。

時間は前に進んでいるが、過去を追って生きているのだ。

認知科学コーチングを学んだいま、この状況はまじでやばいことがわかる。

自分で自分に、

過去以上に人生を楽しく満たすことはできないと、信じ込ませていること。

環境を変えれば状況が好転すると、思わせていること。

結果、自分の力で、

足ガクガクしながら、「楽しみましょ。なんとかなるっしょ」って言ってる景色を作れると思っていないのである。

まじでやばい。

この12年で出会ってきた人たちにも失礼。

あの頃よりは楽しくないと無意識で思いながら接しているのである。

本当にすみません。

自宅から30分の渋谷のクラブに700円だけ握りしめて行けば、アメリカでみた足ガクガクしながら楽しみましょって言っている景色があるのだ。

いや、渋谷まで行かなくても目の前にあるかもしれない。

リビングで遊んでいる2歳の娘を見た。

いまを生きる娘

お店屋さんごっこでめちゃくちゃ楽しそうに遊んでいる!!!

ずっとしゃべっている。

「ぱぱーいらっしゃいませ〜〜〜」

「なにほしいの?」

「らむねですね」

「ごひゃくえんでーーーす」

「はいどーーーぞ」
(アンパンマンの指人形を渡してくる)

「きゃははは」
(ひとり大爆笑)

誰に言われなくとも自分で勝手に楽しんでいる。

認知科学で言うと、娘はものすごい遊びをしているのである。

実際には家のリビングで遊んでいるのに、娘はスーパーの中にいる臨場感を持っている。

物理空間は情報空間の一部であることの証明。

簡単に言うと、

楽しむのに環境を変える必要はないのだ。

娘が楽しむのに実際にスーパーへ行く必要はない。

リビングでもスーパーにいるつもりになれるのだ。

わたしが楽しむのに実際にアメリカへ行く必要はない。

この場が自分が楽しめる場所なのだ。

勝手にいまこの瞬間を自分史上最高に楽しめばいいのだ!

教えてくれてありがとう娘!大好きだ。



【結】 12年越しの真実

コーチングスクールでの学び

ここにきて、やっとわたしの“ものの見方(認知)”が変わった。

「環境が人を変えるのではない。人のマインドが環境をつくるのだ。」

この変化だけでもスクールに入った価値がある。

なんせ変わるのに12年かかったのだ。

今まで持っていた「環境が人を変える」という信念は、

映画の呪術廻戦でいうと、乙骨優太の呪いであるリカちゃんみたいなものだ。

無意識で大切に抱えている。

今回、わたしのリカちゃんの呪いが解け、

「人のマインドが環境をつくる」という信念に変わった。

このスクールで学ぶ中で、他にもたくさんのことを得ている。

未来の自分が持っているべきものの見方を、どんどん得ていけるのが楽しみでしかたない。

これからのわたし

最後、マンガネタを入れてしまった。わからない人は、呪術廻戦の0巻か映画を見てね。

未来の自分らしく、

どんどん、これからやりたいことを書いていこうと思います!

なんてたって、環境を変えなくても自分の人生をマインドひとつで楽しく満たすことができるんだもーーーん。
(いきなりやばいやつ)

話をききたい!一緒にやりたい!助けてやる!という人がいれば、気軽にご連絡ください。

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やりたいことリスト

※2022年2月5日時点

  • 認知科学コーチングを企業の人材育成・組織開発の主役にする

  • 人事領域のプロフェッショナルな方とオンライン勉強会を開催する

  • かっこいい日本人を海外へ押し出す

  • 海外で活躍している/海外で活躍することを目指しているアーティストと繋がる

  • ヒップホップのオリジナル楽曲をつくる

  • KingGnuの常田さんと音楽を通して人の認知に影響を与えることについて話す

また、認知科学コーチングを受けることに興味がある方もご連絡ください。いまなら無料で1回のセッションを実施しています。

認知科学コーチングの詳細はこちら


ありがとうございます

家族、コーチングスクールのみなさん、コーチ、まだはじまったばかりです。

引き続き、よろしくお願いします!

マイコーチへ。ラップバトルに出ることをプッシュ、というか一緒に出てくれたおかげではじまったストーリーです。

改めて、ありがとうございます!

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