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【第3回】マーケティングミックスとは?

みなさんこんにちは。今回はマーケティングミックスについての記事を書いていきたいと思います。前回はポジショニングについて、前々回はセグメント・ターゲティングについての記事を書かせていただきました。マーケティングミックスとは、事前調査として、セグメント/ターゲティング/ポジショニングを行なった上で行う、総合的なマーケティング施策になります。なので、前の記事をまだご覧になっていない方は先にこちらの記事をみていただけるといいかと思います^^

マーケティングミックスとは?

マーケティングミックスとは、自社製品を顧客に購入してもらうために行う活動の組み合わせのことである。具体的に、何を組み合わせて考えるのか?それを四つのPの頭文字をとって4Pと言ったりします。

1.Product→自社の製品について
2.Price→価格について
3.Place→流通チャネルについて
4.Promotion→顧客とのコミュニケーションについて

この4つのことをさします。事前に、セグメント/ターゲティング/ポジショニングで調査していた内容を元に、どのようにマーケティング活動を行なっていけば良いかを考え実行して行くことが、マーケティングミックスの流れとなります。

自社製品について(Product)

4Pの中でも最も重要なのが、製品(Product)についてのことです。端的にいうと、自社の製品やサービスが顧客に提供できる価値はなんなのかを考えるということです。価値には主に、コアの価値、中間の価値、付随の価値という3段階に分けられます。

コアの価値・・・製品そのもののこと。製品が提供できる価値、品質のこと
中間の価値・・・パッケージやデザインなどのこと
付随価値・・・デリバリーが早い、アフターサービスなどのこと

コアの価値から順を追って考えていき、顧客のニーズを満たせるサービス作りますが、その内容によって価格戦略にも大きな影響を与えます。

価格戦略について(Price)

市場で販売する価格のことで、これは私自身もやっていますが、安すぎると悪かろうと思われてしまいますし、高すぎてもそれはそもそも売れません。主に考えるべきは3つありまして

製品を提供するのにかかるコスト
顧客が考える製品の価値
競合の価格

この3つをバランスよく考えつつ、自社にもしっかりと利益が残る値段を慎重に検討する必要があります。

流通チャネルについて(Place)

製品・サービスを顧客に届ける方法のこと。入手しやすい経路を検討する必要があり、店頭販売をするのか、あるいはネット販売をするのか。店頭販売であればコンビニのような多店舗展開しているところなのか、あるいはデパートにしか置いていないのか、などを検討していきます。一番大事なのは、ターゲット層に確実に届けられる流通経路になっているのかどうかということを考えていく必要があります。

販売促進について(Promotion)

いわゆる広告のことですが、顧客とどうコミュニケーションをとるのかという戦略のことです。まず考えるべきは、顧客にどういった情報を伝えたいのかをじっくり検討すること。そしてそれをどの媒体に載せて世に送り出すのか。媒体によって顧客層は変わりますし、Web広告では細かいセグメントしてターゲット層に情報を届けられ、効果測定もできるため効率がいい一方で、情報の流れが早いため、埋もれてしまう可能性もあります。いずれにせよ、自分たちのターゲット層に確実に届けられる方法でプロモーションを行いましょう

マーケティングミックスの事例

サントリーの事例を取り上げたいと思います。1983年→2008年の25年間でサントリーの売上は6分の1にまで落ちてしまいました。特に、若者のウイスキー離れがひどく、全然飲まれなくなったため対策として若者がビール感覚で飲めるお酒を作ろうという戦略を立てました。マーケティングミックスの考え方を引用すると

・製品戦略→ウイスキーをソーダで割ったハイボールという飲み方の提案
・価格戦略→ビールと同じくらいの値段に設定した。
・流通チャネル→居酒屋をターゲットとした上で、原価率の安さをしっかりと伝えていくことで、取り扱い店数を4倍まで拡大。また値段がビールと同じくらいということで、スーパーなどのチャネルにも入っていった。
・販売促進→若い女性を起用することで、ウイスキーは中年男性だけではないということを打ち出していった。

まとめ

いかがでしたでしょうか。いきなり一人でこれらのことを考えていくのは難しいところもあると思いますが、マーケティングを行う上では非常に大切なフレームワークになります。自分の仕事に活かせたよ!などのお声が聞けると私も非常に嬉しいのです^^


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