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インフレとデフレについて

経済をマクロで見る時に、とても大事な視点は世界経済の大きな流れ。
それを示すひとつの重要な指標がインフレ&デフレです。

企業経営を行なっている時、世界の流れに抗ってビジネスを展開できるかというと、やはりそれは難しいです。世界の流れを読み、その流れに合わせていきながら最大限努力をする事の方が効率も良く、上手く行く確率も高まります。(当たり前の事です)。

私が読んだ本で参考になったのが以下になります。

個人的に思っている事は、マクロ経済を理解し筋道を立てる作業は戦略。
ミクロ経済を理解し筋道を立てる作業は戦術だと思っています。

実際、企業の経営者は毎日のように企業の数字を確認し、KPIやOKR、製品開発、研究等を行なっています。どうしても視点がミクロに行き過ぎてしまうのが現状なのだろうと思います。

世界経済の流れがデフレなのか、それともインフレなのかによって、戦略は大きく異なり、戦略をベースにしている戦術も異なります。
インフレ&デフレの定義は以下の通りです。
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インフレ:お金の価値が下がり、モノやサービスの価値が上がる
デフレ:お金の価値が上がり、モノやサービスの価値が下がる
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それではインフレとは何か?
これはモノ、サービス、人材がいない状態です。企業側がどんなにモノ、サービス、人材を確保しようと思ってもない状態のことをさします。
(需要があって、供給不足)

ではデフレとは? 
この逆ですね、モノ、サービス、人材が余っており、企業側が様々なモノやサービスを売ろうと思っても売れない状態。
(需要がなく、供給がある)

現在の世界はインフレ状態(地政学でもインフレ状態を後押ししている)。
日本は過去30年間、政府&官僚&日銀の施策のせいでデフレ状態になっていました。そのため大変な不況に悩まされていました。
現在日本はデフレ状態から脱却していると言っても良い状態ではないでしょうか?
ここから日本も普通のビジネス環境になっていくと思います、そしてインフレ環境は良い方向に向かっていると認識できます。

しかしここで考えないといけない事はインフレが全て正しいかというとそうではないという事です。つまりインフレ不況もあるという事です。
(行き過ぎたインフレですね、ハイパーインフレと言われているもの)

それこそ数年前に米国やEUでインフレ率は8-10%程度跳ね上がった事も記憶に新しいと思います。

こんなインフレ率が上がると、モノやサービスが買えなくなり、企業も売り上げを上げる事ができず、収益を出す事ができず、ビジネスの悪循環になってしまいます。
これがよく言われるスタグフレーションです。

少し前に米国&EUが高いインフレ率になった時、テレビやマスコミ、著名人の方々が日本にも高いインフレ率が来てスタグフレーションがくるような事を言っていた方々もいました。

しかし実際どうでした?
日本経済にそんなに悪い影響が出てました?
「悪いインフレ」ってありました?
私はそんな事を感じませんでした。

著名人と言われている方々でも本当に経済を見ていく視点が、こうも違うんだなあと思いました。

ここでポイントは、その当時ベクトルがどっちに向いていたのかが重要です。日本はずっとデフレ(下押し圧力)。世界はそもそインフレ状態(ディスインフレ状態もあった、つまり上押し圧力)。
これを見誤ったのかなあと思いましたね。

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