56歳退職記念ヨーロッパひとり旅
2024年10月15日。宮城の自宅を朝5時57分に出発。仙台行きのバスに乗る。バス停まで妻に送ってもらった。妻に作ってもらった大きめのおにぎりをバックに2つ入れ、スーツケースにはカロリーメイト、チーズ味20個とチョコレート味10個、どん兵衛も5個入っている。今回の旅は現在の円安に鑑みて、食文化の体験はしないことにした。およそ1時間30分後、仙台駅に到着。タバコを吸いたかったが、ワクワク感が勝ってそのまま新幹線に飛び乗り上野へ向かう。おにぎりも上野に着くまで全部食べた。上野到着10時40分。
なにせ初めての一人海外旅行、余裕をもって行動したい。上野からはスカイライナーで成田空港第一ターミナルへ向かう。予定よりだいぶ早く11時51分、フライトの5時間30分前には空港へ着いてしまった。
やるべきことはエティハド航空、チェックインカウンターの場所の確認だ。すでにオンラインチェックインは済ませているが、大量のカロリーメイトとどん兵衛の入ったスーツケースを預けてタバコで一旦落ち着きたい。
インフォメーションで場所を確認し、チェックインカウンター近くのベンチでひたすら待つ。空港内は普段見慣れない人種の人たちが行きかっていて田舎者の私としては見ているだけで全然飽きない。いつの間にかチェックインカンター前に人が集まりだした。早く来たほうだが、後ろへ並ぶ。
段取りは大体、YouTubeやネットで調べてきたが、前の人の手続きをじっくり観察するためだ。パスポートと携帯のチケットを見せると紙のチケットは必要かどうか尋ねられたので念のため貰うことにした。紙のチケットは安心感がある。荷物はパススルーでウィーンで受け取れることも確認できた。
保安検査をすんなりと通り抜け出国、制限エリアで出発ゲート前のベンチに座る。まだ、タバコを吸う余裕はない。
ゲートが開き、飛行機に乗り込む。やった!窓際の席だ。羽の近くで外はあまり見えないがなんかラッキーだ。
定刻より15分遅れで飛行機が動き出す。ここまで一人でできた。信用がないのか、実家のお母さん(妻の)にちゃんと帰ってくるように何度も念を押された。なんとかなるものだ。旅はまだ始まったばかりだがここまでは順調だ。向かうは中東のアブダビ、そこでおよそ3時間のトランジットのあと、ウィーン行きの飛行機に乗り換える段取りだ。ジェットエンジンの音が大きくうなり加速した。ゆっくりと飛行機が持ち上がり機上の人となった。
自分でも少し不安があるが、無事トランジットできることを信じてイメトレする。アブダビまで10時間のフライトだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?