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世界を変えた日本 「日本は太平洋戦争で勝ち、大東亜共栄圏は存在しているということ」

 終戦後の1945年から1952年の間、日本の政治、メディア、教育は米国の管理下におかれ、徹底的な言論統制と洗脳が行われた。米国の目論見は見事に成功し、その期間の前と後では、日本人の世界観、日本観、戦争観、歴史観が変わってしまった。大東亜共栄圏、大東亜戦争という表現、教育勅語、古事記、日本書紀の教科書への記載の大幅な制限がなされ、太平洋戦争(大東亜戦争)に至るまでの戦争や国際政治では、日本が全面的に誤っていた、軍部が暴走した、等の意識が叩き込まれた。この一連の洗脳はあまりにも効果絶大で、米国に押し付けられた考え方であるということに気づいていない人が多い。あるいは、米国に押し付けられたにせよ、日本(または日本の軍部)が間違っていて米国が正しかったのだから仕方ない、という意識が定着している。筆者も以前はそのうちの一人だったが、多くの事実を知り、世間と自身の認識の誤りに気付いてしまったのでこのように書き記している。終戦後のGHQ の具体的な政策、特に WGIP (War Guilt Information Program / 戦争犯罪情報計画) を知った上で、日本が先の戦争の緒戦で当時の欧州宗主国を追い出した東南アジア諸国が今も独立を維持している事実を合わせて認識すれば、価値のある成果を残したということが嫌でもわかる。
 小学生の時にはだしのゲンを読み、高校生の時に本田勝一を読んだ筆者はそれ相応の思想(?)や意識を持ち、年とともに少しずつ薄まり中庸化したものの、20代・30代の頃はまだそのような思想の名残は大いにあったように思う。その頃に住んだカナダ(北米)、アフリカ(ウガンダ)、フィリピン、ベトナム(東南アジア)では現地の人はもちろん、中東や中南米の人と接する機会を多く得た。決してお国自慢気質ではなかった自分に対し、ほとんどの国が「日本大好き」で、「日本が一番」「日本は素晴らしい」と言われることもあまりにも多く、すこしむず痒くもあったが悪い気はしなかった。
 その後、興味が赴くままに先の戦争に至るまでの日本や関係国との歴史についての本、記事、動画を漁っているうちに、表題のような考えを持つようになったのである。事実として、マレーシア、シンガポール、ビルマにいたイギリスを追い出し、インドネシアのオランダ(ドイツ占領下)を排除した。ベトナム(インドシナ)ではフランスだ。日本も他国に乗り込んで戦をしたことは間違いないが、大戦終結までは、世界全体が堂々と国盗り合戦や植民地支配を行っているという、現代から見れば狂気の世界だったのだから、今と同じ感覚でその時代を眺めてはいけない。日本の戦いをきっかけに独立したそれらの東南アジア諸国は独立を維持しており、全て親日国である。さらに言うなら、世界の国の中で、日本ほどその歴史と存在が評価されている国が他にどれだけあるか。本来目指していた程度や規模からはほど遠いものの、これは大東亜共栄圏として目指していた方向性と全く違うところがない。中南米、アフリカ大陸を見てみれば、未だに白人が多く存在するが、東アジア、東南アジアには白人国家は一つもない。日本が戦わなかったとして、今のこの状況が成立したと想像することは難しい。その意味で、日本は大東亜戦争に勝ち、大東亜共栄圏はできた。わざわざ自慢しないまでも、これらの事実をもとに、日本人は静かに堂々としていていいのではないか。


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