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美味しくて、静かな革命 1

以前の私は販売系のサラリーマンでした。どこの会社もそうでしょうが、競争の激化や少子高齢化などで購買環境が変化する中、当たり前のように前年比アップの予算を与えられ、達成を強いられます。


若いころは、自分に本当に向いている職種で天職だと思っていたのですが、管理職となり10数年経過していると、いろいろな事に疲れていました。


競争のなか、会社内の雰囲気もよくありません。上司も一貫性なく都合が悪くなれば、責任を回避。同僚同士でも仲間ではあるものの、出し抜こうとする輩も多く、真心を踏みにじられたことは幾度となくあります。


会社での人間関係ですから、どこにでもある当たり前の事でしょう。自分にも全く非がなかったわけではなく、自分も誰かの真心を会社方針や予算達成の大義のもと、踏みにじったこともありました。



いい歳して、大人になれよ。それが社会人でガマン料が給料なんだよ。

でも自分には無理でした。この先定年までの何十年をこの環境の中で過ごすことは、、、


確かに、行けば定期的に給料は振り込まれ、仕事の中での達成感もときにはある。しかし、自分にとっては、ストレスの方が優っていました。



そして給料は、ストレス解消のため、物欲に走り、いろいろなモノを購入するが、下手をすると、一回も使わず新しいバージョンをまた購入している。


買うときは、こうしようと夢を描いて購入するのですが、購入して満足で終わり。何故か手にいれた瞬間に気持ちが冷めたり。もしくは、使いたいモノでも、時間が十分になく、結果宝の持ち腐れ。


そう、消費するという行為自体を気晴らしに得ていたのであって、本当に必要で欲しいモノを手にいれていたわけではなかったのです。


これでは、ストレスを得ながら仕事で稼ぎ、そのストレス解消のために稼いだお金を何かに消費する。延々のループです。結果、モノの本当の価値を発揮させずに、宝の持ち腐れです。


モノは十分に使って活用してこそ、本当に大切にしていると言え、モノにとっても本望でしょう。



そして仕事での根本的なストレスは解消されないまま、気づけば、使わないモノだらけになっていました。


続く





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