PARQUET＿感想

つい先日突然発表されたこの作品。ゆずソフトSOURの第１作ということでとりあえず購入。OP,EDの3Dがちょっと気になることを除けば特に瑕疵はなかったように思う。その3Dも初めての挑戦ならこんなものかとも思うので今後に期待。絵はやはりとても可愛いので本編中にそういった問題はなかった。

キャラクターについて

ヒロイン二人はとても可愛い。ここはさすがゆずソフトといったところだろうか

リノ：素直じゃなくて発言だけ見ればツンツンしてるけど、表情や動きに優しさや可愛らしさがダダ漏れ。悶え死ぬかと思った。主人公の鈍感さを諦めて攻勢に出るアフターもとても良い。リノ自身の問題が物語開始時点でほぼ解決してるのは珍しいなと思った。

ツバサ：明るい外面に重たい中身(体重の話ではない)。この話の大体の原因。ストーリー中でかつての過ちと向き合い弱さを克服するあたりはもうツバサが主人公なんじゃないかなって。終始お姉さん系だったけど特にアフターの包容力・行動力が良い。

主人公：出生が特殊すぎて何やっても「しょーがねーだろ赤ちゃんなんだから」の精神で許せるのに、ミスらしいミスをしない。さすが天才の寄せ木細工。というかよくその生い立ちでちゃんとした心を持ってるな。ツバサが全ての原因なのと反対に全ての解決策。

サブキャラ：黒幕関連を除けば大体良い人で、街の雰囲気みたいなものを表していたように思う。黒幕自身もやってることはそんなに極悪非道って感じでもないし情状酌量の余地もあるかなって。

ストーリーについて

初めてストーリーの概要を聞いたときは「風呂敷広げすぎて話をたたみきれないんじゃ...」とか思っていたが杞憂だった。別に見せなくてもいい部分は無理に見せず、適切な広げ方で世界観を作っていたため最後は綺麗に纏まっていた。ヒロインの掘り下げも過不足なく行われていたように思う。また、本編では友愛や家族愛がメインでアフターでは恋愛がメインとはっきり分かれており、ストーリーの本質に関わる事件と恋模様が同時進行するようなことがなかったためか、読み進めやすかった。ただ、恋愛成分の質は良いのだが量が少なく、もうちょっと続きが欲しくなるのも事実。これ以上進んだらいつもの18禁になるうえ、恋愛の勝敗を決め難い設定なので、ここで止めて後はプレイヤーの想像に任せるのが正しいのはわかる。だがそれはそれとして続きが欲しくなる。だって最後の攻勢に出た#リノとツバサがめっちゃ可愛いし......。