PRIMAL×HEARTS_感想

ストーリーについて

共通√はキャラ同士の掛け合いのテンポもよく、また、選挙というテーマをうまく活かして物語を展開させられていた。また、選挙のテーマごとにフィーチャーされるヒロインが異なるので切り替えにも納得がいく感じだったし、ヒロインの可愛さも十分だった。ただ、個別√に入るとエッチシーンが多すぎて物語のテンポがやや落ちていたのが残念。掛け合いの小気味良さよりもヒロインと主人公の関係の深まりや愛情に焦点を当てているなら当然のことではあるのだが、ルートによってはややダレてしまった感じがある。ストーリーそのものではなくヒロインの可愛さ、キャラの良さに着目すればちょうど良い雰囲気なので、これがいわゆる「キャラゲー」なんだなと思った。

キャラについて

ヒロインが可愛いのは当然のことなのだが、それ以外のキャラも良かった。何よりも、学園生活が楽しそうなのが良い。外からだと「何でそんなことで?」と思ってしまうような選挙テーマも多いのだが、そんなことにすら本気になって一喜一憂するのが、若い学生の特権という趣で、見ていて楽しかった。林間学校の男子のアホなノリとかでやけにサブキャラもキャラが立ってたし。
個人的に好きだったのは両会長。単純にビジュアルが好みなのもあるが、どちらも良いキャラをしていた。
倉賀野は唯一「転校前からの付き合い」があるヒロインだし、倉賀野の本質を、ネトゲを通じて実は知っていたと言うのも良かった。あとやけに映えるCGが多い。その辺り含めて、ビジュアルだけ見れば正統派(なお本質はかなり愉快な人)という塩梅が良かった。
天神平は無垢な少女がものを知って大人になる(オブラート)ことで主人公と結ばれるあたりで爆笑した。主人公が「あと10年経ってからなら」とか言いまくってたのでどう処理するかと思ってたらあまりに力技すぎる。そりゃ絶対意識しちゃうだろという説得力はものすごいし、天神平のいじらしさも可愛いんだけど。あと物語の結末がどう見てもトゥルーエンドなのも好き。どっちを選ぶかって雰囲気だったので、主人公が中立を保ったまま新組織樹立は想定外だった。

総評

良いキャラゲーだったと思う。これがもう8年も前(2014年)のゲームとは信じられない。



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