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自分の考えだけで、他人を評価してはならない


———————―福沢諭吉の言葉だそうだ



ここ数週間、とにかく頭の中が大騒ぎな毎日だった

友人としても仲良くしている、職場のあの子の様子がおかしい

「なんか前より厳しくなった?」
「機嫌が悪いというより、なんかピリピリしてる?」

周りの同僚とそんな言葉を交わしていた


ここで重要となったのが、わたし自身が
『わたしにだけ、冷たい態度をとっているように感じた』という点


同じ部署で仕事をしている”仕事仲間”であると同時に、
個人的に仲良くしている”友人”でもあるその子


「無意識にわたしが個人的に何か悪いことをしたのだろうか…」

そうだとしたら謝りたい
謝って、以前のように気軽に話しかけられる関係性に戻りたい


「なんで、あの子の対応が変わったんだろう」
この問いだけが頭の中を回り続け、その問いに対する多くの選択肢もまたグルグルと回っていた

頭が疲れる…

なんとか我慢してきたが、すでに脳は限界を迎えていたのだと思う

いつもならスラスラ書ける漢字が書けなかったり、
接客での説明時にうまく言葉が出てこずに詰まったり、
無表情になることが多くなったりした

気が病んでしまいそうになったら、マスクの下だけは口角を上げるようにした(これが意外と効果があった、というのは新しい発見である)


「さすがにもう無理だ…」


本当は面と向かって聞いた方がいいに決まってはいたが、
二人だけで会って話せる時間や環境がなかった
文明の利器(LINE)に頼らせてもらった

・わたしの今の気持ち
・何か悪いことをしたのであれば指摘してほしい

この二点を伝えた


既読すらつかなかったら、それはもう”そういうこと”
それはもう受け入れるしかない、と自分に言い聞かせながら、
「違うよ」と返信が返ってくることを期待する自分もいた


ピコンッ


だいぶ時間が経ってから、通知音が鳴った


・気を遣ってくれていることに気づいていた
・何も嫌なことをされてはない
・むしろごめん
・しばらく体調が悪く、みんなとコミュニケーションがとれていなかった
・先日、受診したから徐々に回復すると思う



よかったああああああああああああああああああああ



めちゃくちゃ安堵した




数週間、わたしは”想像”で思い描いた物語の中を進んでいた

あの子に嫌われたから嫌な態度をとられている
なんで嫌われたんだろう
何か個人的に悪いことをしたんだろうか
わたし以外の人には優しそうに話してるのに
なんでだろう

悪い方向へ進み、自分勝手に落ち込んでいた


ここで決断をし、”事実”を確かめるために踏み出した

「無意識に何か嫌なことをしてしまったなら謝ろう」
「そうじゃないならそれでいい」

「今、この状況になった”事実”を知りたい!」


あの子が自分の感情だけで、態度を一変させるような子だと思わない
友人への想いがわたしを立ち上がらせた



結論、問いかけてよかった
本人からの言葉を直接聞くことができて、安堵した


これでまだ一週間、乗り切れそうだ


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