新型コロナウイルスに感染した話

初めてのnoteにこんなことを書くとは思わなかった。

Twitter(@mumumuyonemu)では既にお話したが、27日から新型コロナウイルスに感染したので、その記録ついでにnoteにもその経緯を残しておこうと思う。

注:大筋についてはその通りだが、一部省いていることや他人に関わる内容に関しては伏せているので、かなりフィクションに近い。

違和感を感じる

最初に違和感を感じたのは27日の夜だった。
前の日にバカほど酒を飲み、朝からカラオケに行き、完全に体調が悪かったのは否めない。
ただそれにしても体調が悪すぎるのだ。頭は朦朧とするし、悪寒がする。
何かがおかしいと思って体温を測ると37.6℃。
完全におかしい。こんな時期にこんな体温は許されないと思った。

1時間ほどして改めて測り直すと38.2℃。
コロナであるかもしれないと完全にパニックである。
回らない頭を回して、札幌市のHPを見まくる。
ご存じの通り、ススキノが大好きな私はコロナにかかる可能性は高かったが、それでもここまで乗り切ったのだから、かかるわけにはいかないと思っていた。

翌日提出の課題があることも加えてパニックになりながら、とりあえず翌朝全てを考えることにして、その日は体調が悪いことを知り合いに伝えて2時ごろに寝ることにした。

運よく病院が見つかる

28日の朝になり、体温を測ると38.5℃だった。
昨日ほどのパニックはないが、とりあえず病院を探さなくては土日に入ってしまうと思い、札幌市の医療相談番号である#7119にかけた。
が、当然のごとく、つながらない。(札幌市は感染者が急増しており、当然みんなパニックなのである。)

仕方がないので午後から対応してくれそうな病院を探したところ、運よく北33条にある大きめの病院に発熱外来があることを見つけた。
電話をかけると「うちは予約がいらないので受付時間内に来てくださいね〜」と言われたので、一安心である。

どうにかこうにか病院に向かったところ、玄関で発熱外来の受付をしており、その奥のロビーに20〜30代の若者が所狭しと座っているのが見えた。
(「あぁ、こういう人たちに流行っているのだな」と改めて思ったのだが、自分もその一人なのである。)
受付をして2時間ぐらいだろうか、課題をスマホで終わらせてから本を読んでいると受付で番号を呼ばれ、診察室への道順を教えてもらい向かった。

そこにはプレハブに受付、検査室、待合室、診察室がまとまったものが駐車場のど真ん中に置かれており、診察自体は一瞬で終わってしまった。
あまりにも診察が一瞬で終わったので、解熱剤をもらい忘れたが、看護師さんが教えてくれたので忘れずにもらって帰ることができた。
結果は翌日以降とのことであった。

家に帰ってからは指導教員や関係部署に連絡をしていたが、あまりにも疲れてしまいベットでYouTubeを見ながら寝てしまった。

当然の陽性

29日は熱も相変わらずあり、頭痛と倦怠感があるものの少しずつ下がってはいた。
結果が来ないことにドギマギしながらも、前日に引き続き関係各所と連絡をとりながら過ごしていたところ、先輩夫婦が心配をしてくれて食事を差し入れてくれるとのことでありがたくご厚意に甘える事にした。

午後になって病院から連絡があり、「昨日の結果ですが陽性でした。後で保健所から連絡があるので指示に従ってください。ただ2、3日後になると思います。」と言われた。2、3日後になっては死んでいるのではないかと内心では思った。

陽性であったので再びその旨を学校関係に連絡をしつつ、暇を潰していると先輩夫婦が差し入れを玄関先においていって下さったので、回収してヨーグルトを食べた。
もうこの頃には37℃台までは下がっていたのでかなり健康な気分ではあるが、前日にまして咳と痰がひどくなっていた。

保健所からの連絡

30日には咳と痰は出るものの、熱は下がっており、少し頭痛がある程度である。
去年の同じ頃に濃厚接触者疑いをかけられた際にコロナだったら保険が下りるかもしれないと聞いたのを思い出し、生協共済に確認すると保険が出るらしいので少しく嬉しい気持ちになった。

昼ごろに保健所から連絡があり、SMSで詳細を送るから確認しろということだけ伝えられ、そのまま2時間ほど待ってSMSが届いた。
内容としては自宅療養でいいのか、宿泊か入院したいのか、自宅なら物資が欲しいかということであった。
少し宿泊療養にも惹かれたが1週間のために荷物を用意するのもめんどくさいので家でおとなしくすることにした。

もうその日の夜には36℃台に戻って、相変わらず咳と痰は出るものの完全に元気になった。

「健康」とは

31日は朝からとても元気なのである。
咳と痰は続くものの昨日ほどでもない。
食事も普通に摂れる。
しかしこれほど「健康」ではないことはなかなか無いように思った。

ここは特に読み飛ばしてもらいたいが、時に「健康」の定義をご存じだろうか。
もううんちく界隈では使い古されている言葉だが、WHOは次のように定義している。

「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」

WHO憲章前文(WHO日本協会仮訳)

今の状況はまさにこれの真反対である。
病気であり、弱っており、人にも会えず、まして外出を禁止され、人と会うことを拒絶されるのだから、精神的にも、肉体的にも何も満たされていないのである。
これほど不健康なことがあろうかと思う。

さて、そんなことを書き散らしながら今は「健康」では無いものの、私は元気である。
そして改めてこまめに心配をし、食料を差し入れてくれる人がいることに深く感謝しながら生きているのである。
ちなみに保健所から追加の連絡もなければ、食料などの物資も届かないままである。

最後に

「新型コロナウイルスは風邪だ!」という勢力がある。
これは一部で事実である。
確かに症状は似ているし、インフルエンザのように思える。

ただこれは私が幸いにもワクチンを打ち、若いからである。
年寄りにかかればそれなりに重度になりえるし、ワクチンがなければどうなるかわからない。

社会生活を止めることが正しいのか、通常の生活をするのがいいのかは私にはわからないが、いずれにせよ「健康」を著しく害するものであることには皆さんも認識して、日頃から感染予防に努めてもらえればと思います。
また月並みではあるが、このような混乱の状況下で医療の最前線で働く人たちには本当に感謝しかないし、社会を維持している人々は誰もが英雄であることはこの時代を生きる一人間としての想いである。


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