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商品に付ける下げ札の制作環境が改善できました【チーム村松の会議室】

「チーム村松の会議室」では、ファッションデザイナー村松啓市とその挑戦を支えるチーム村松の定例会の内容を、毎回公開しています。

実はこの度、私たちのブランドの制作環境が、また少しだけ良くなりましたので、日頃から応援してくださっている皆様にそれを伝えたいと思い、この投稿を書かせていただきました。

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これまで私たちは、ブランドの商品に付ける下げ札や、商品をご購入いただいた方への取扱注意書(お手入れ方法のご案内書)を、実は家庭用プリンターを使って手作業で作っていました。画用紙に印刷したものを、カッターで切って製作していました。

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商品パッケージに関わる下げ札や取扱注意書などの費用は、商品代金に上乗せしたり原価を抑えたりする方法で、捻出するしかありません。しかしこの方法は「買う人」も「作る人」も幸せではありません。

スタッフで手作りしていたのは、生産数も販売数も非常に少ない中、製作費を少しでも節約しなければいけない、という状況からでした。

しかし一方で、私たちが「雇用創出プロジェクト」を通して、現場の作業者さんに適正価格の賃金をお支払いできるのは、私たちのニット製品が「高級品」であることが重要なポイントになっています。これは、安価なものでは回らない仕組みとも言えます。

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高品質なニット製品をご購入いただいたお客様との最初の出会いを、すてきに演出したいという想いも、一方ではずっと悩みとしてもっていました。何よりも、お客様をがっかりさせたくありませんでした。

「画用紙とカッターで作るのではなく、印刷屋さんにきれいに作ってもらったものを付けて、製品をお届けしたい……」ずっとそう思っていました。手作業で作っていたので、上手下手が出やすい上に、管理も大変だったからです。

クラウドファンディング終了後、私たち「ニット屋」の本シーズンである冬に入ってから、おかげさまで製品を取り扱ってくれるショップさんが現れたり、協力してくれる方々のおかげで生産数が安定してきたりと、私たちの環境は少しずつよくなっています。

下げ札と取扱注意書を印刷屋さんに作ってもらう負担を負える余裕も、ほんの少しですが出始めました。

そこで今回、思い切って印刷屋さんに下げ札を作ってもらうことに決めました。私たちの素材へのこだわりが、下げ札を通して伝わればいいなと思っています。

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今月のはじめ、私の地元静岡にある伊勢丹で、1週間ほどポップアップショップをオープンさせていただきました。新しい下げ札で販売をしました。ちょっと足を止めたお客様が、商品を手にとって下げ札をご覧くださっている姿を見て、とてもうれしく感じました。

これからも、小さな改善を積み重ねて頑張っていきたいと思っています。

引き続き「チーム村松」をどうぞよろしくお願い致します。


いつもありがとうございます。活動を、もっと多くの方に知っていただきたいと思っています。いただいたサポートは、それを「伝える」このnoteページを充実させるために使わせていただきます。これからもどうぞよろしくお願いします。