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【パガがよう】しくしく、しくしく


 最近「バカ」を可愛く「パガ」と言うことにハマっています。
『夜は短し歩けよ乙女』に登場するお友達パンチのように、愛のこもった悪口で己のストレスをコントロールするのです。

 今日、バイトの登録説明会に行きました。先週、週に一度で許される軽作業のバイトの求人を見て、応募したのです。
 応募してから今日に至るまで、何度も送られてくるメールを見ながら「もしかしてこれ、よく分からんからって避けてた登録制のバイトでは…?」と薄々気が付いてはいました。でも丁寧に説明会を開いてくれているんだ、断るのはそれに出席してからで良いじゃないか!
 説明会の会場は登録会社の中、たどり着いて思いました。「あっこれ完全に登録制のバイトだ!」と。
 説明をして下さる社員の方はとても優しかった。説明もたぶん、初めての人にもわかりやすくと考えて丁寧にしてくれたと思います。
 しかし私の頭はパンクしっぱなしでした。手元の資料を凝視し、目にうつる日本語を読むのに支障はなくとも理解はできない。結果、一通り説明が終わり、登録するか否かと問われたタイミングで私は手を挙げました。
「わからないことが多く、こなす自信がないので辞退致します」
 社員の方は優しい人です。「具体的にどこがわからないのかな」と小声で問いかけて下さいました。しかし、どうしようもないのです。どこがわからないのかすら、わからないのですから。

 一人で説明会場を出て、外のベンチで、己の惨めさに呆然としました。
パガが、パガがよう。
 ここ数年私の頭に浮かぶ「発達障害」という単語がいま一度色濃く浮かんできます。診断受けようかなぁ、お金かかるけどなぁ。
 誰でもできる仕事、週に一度の軽作業、その現場にたどり着くことすら叶わなかった。応募の画面を見て、登録制か否か見分ける力がなかった。「これ登録制かなぁ」って身近な人に相談する勇気もなかった。なかったなかった、なーんにもなかった。

 コメダ珈琲の椅子は座り心地が最高ですね。少し休んで、帰ります。

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