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20230311、後編

続き。

京都にやってきたのは、これです、じゃーーん。

オールナイト映画上映を見にきました。いえーい!

今泉力哉監督作品3本立て。
「あの頃」を見て、衝撃を受けてから、今泉監督の作品がずっと気になっている。
「あの頃」とどっちが先か忘れたけど、知り合いの恋愛相談で長電話をしたときに「絶対見て!!!」ってアマギフが送られてきて、そのお金でAmazonプライムでレンタルして「愛がなんだ」も見た。

ほんでね、「街の上で」も「窓辺にて」も、公開されたときは行こう行こうと思ってたんだけど、稽古の期間中で忙しくてなかなかタイミングが合わず、近所の映画館での公開が終わってしまったのです。それで見れてなかったのです…

3本まとめて見れてお得ジャーン!しかもオールナイトってめっちゃ楽しそうジャーン!って勢いでチケットを買った。

タイムスケジュール

「愛がなんだ」は見たことがあるから、寝てしまうとしたらそこかな…なんて予想。

客層は、半分以上が若者で、残りがちらほら白髪混じりの方や、おじさまおばさま、って感じだった。
オールナイトだから、年齢重ねると体力的にしんどそうだなと思った。

両隣が空席だったのでラッキー。
前の方の席に、知り合いの劇団に以前出ていた俳優さんらしき人がいた気がするが、人違いかもしれない。

一本目。「窓辺にて」。
ごろーちゃん!!!ごろーちゃんだよ!!!!
玉城ティナが予想以上にハマってて良かった。
ところどころのシーンで入る長回しがいい。演劇的な面白さ。好きなところに視線をやれるし。
ごろーちゃんが自然体な演技で、なんか、肩の力入ってない感じで、良かったわ…
浮気してる既婚者側はけろっとしてて、独身側は罪悪感で思い悩んでる×2組、なんなんだろうな、でも実際既婚者側が思い悩んでたらそもそも浮気継続しないだろうから、そんなもんなんだろうな。
愛の表現、いや、表現しなくても、愛している証拠ってのが、人によって全然違って、彼は彼のやり方で愛していたのだと。思い込みだけどね?って。
総じて、良かった。噛み締める良さがあった。

20分ほど休憩して、二本目。「愛がなんだ」。
結末知ってても、最後まで眠くならずに、ギンギンで見た。バカだよなぁ、って思ってても、好きな気持ちはまっすぐでとまらないんだなぁ。
1度目に見た時と、今と、自分の恋愛の状況が異なるので、感情移入先とか、共感ポイントが違った気がする。
ちなみに、このあたりから、周囲で寝息が聞こえてくるようになる。

休憩をはさむ。3:45。もうド深夜である。休憩時間に、建物の外に出て、飲み物飲んだり、背伸びをしたり、思い思いに過ごしてるのが良いなと思った。

三本目、「街の上で」
大きな事件なんて起こらない(まぁしょっぱなから彼女に振られたりしてたけど)、一人の男のちょっとした日常で、ちょっとした日常にちょっとした事件が連鎖していくんだけど、それをただただ眺めるような映画。というわけで、前半、うとうとしました。悔しい。古川琴音ちゃんが出てるシーンがほぼ記憶ない。ごめんなさい。ネトフリ契約してちゃんと見直したい…
そのおかげで?後半はしっかり起きて見ていた。なんならとあるシーンでは声をあげて笑っていた。後半の怒涛のおもしろが最高でしたね。中田青渚ちゃんの関西弁が可愛くてずっと見ていられた。
成田凌の友情出演も良かった、面白かった。愛がなんだのナヨナヨ男からのギャップがええわ。

3本連続で見て思ったのは、この監督の作品は、男女の恋愛がたくさん出てくるし、事後のベッド上での二人、みたいなのもよく出てくるんだけど、単に男女で見境なく行為をさせるわけじゃなくて、そうならない、男女の友だち、とか、共感し合える関係、とか、そういうのも対等に出てくるのが良いなと思う。なんなら「街の上で」はベッドシーン無かった(よね?寝てる間にあったんならすいません)。でも男女の、男女だけじゃなく、それぞれの人間間の、細かな関係性が描かれていて、それも共感できたりできなかったりの美味しい感じで、それが好きだなぁと思った。

上演終了後

上演終了したのが朝の6時。さすがに体がバキバキで、眠い。
電車に乗って帰る。同じシアターで見ていた人たちと同じ電車に乗る。
部活なのか、ジャージ姿の学生の群れなどと一緒に電車に揺れる。

東の空が白んでいますね

乗り換えの京橋駅で朝マックを食べた。
家に着いて、午前中に宅配を頼んでいたもんだから、起きてなきゃ…って思いながらも、こたつ布団を被って座椅子でうとうとする。
昼前に荷物を受け取って、そのまま、寝た。
行って良かった。

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