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俺は髭がないから「嫁さん」とは呼べない

男性が自身の配偶者を呼称する時に使う三人称について、悩んでいる。

多くの方は自身のパートナーについて他人に話す機会があると思う。彼氏彼女の関係だった時は簡単だ。私の場合は「彼女」と言っていた。彼女だからだ。
My Girlfriendという意味の「彼女」ではあるが、単純にSheという意味でも「彼女」と言うし、そういう「意図の不明瞭さ」が非常に使いやすくて良い。

さて、結婚して3年ほど経つが、彼女が配偶者になった途端に浮上した問題がある。冒頭の件である。
友人、職場、いろいろなところで家庭事情を聞かれ、別に嫌でもないので話すわけだが、配偶者をなんと呼称すべきか自分の中でまだ定まっていない。3年も。なんでもいいじゃん、と思われるかもしれないが、呼称を使う本人のイメージに合った三人称を使わなければならないと私は思う。

マジョリティは、「嫁さん」じゃないだろうか。
私の周りでも「嫁さん」を使う人が多い気がする。
ただ・・・私のイメージとして、「嫁さん」を使う人には子供がいる気がする。2人いる。上の子は小学校に入学している。
そして少し髭が濃い。生えているかはともかく、朝剃ったのに夕方には少し伸びてきてしまっている。
残念ながら私に子供はいないし、髭も2,3日ほっておいても問題ないくらい薄い。だから「嫁さん」と呼ぶことはできない。

「家内」。
古風でかっこいい気がする。
でもかっこいいからダメだ。「今時『家内』って・・・無理して使っているのかな。(笑)」
無理して使っていると思われた時点で負けだ。何に対して?

「妻」。
まごうことなき妻だ。畏まった場では一番間違いのない選択肢。逆にそれが友人、職場の飲み会には似つかわしくない音に思える。
友人におじいちゃんの話をする時、わざわざ「祖父がね・・・」と言うだろうか、という座りの悪さがある。

「奥さん」。
現状の使用頻度で言うとこれが一番多いが、納得はしていない。
自分ではない人の配偶者に対して使う言葉な気もするし、なんか少しエロい印象もある。

「パートナー」。
時代に合っているが、時代に合っているだけな気がする。何かそれ以上踏み込まれるのを拒否していると思われないか?

「ハニー」。
もういっそこれで行くか?ハニーと言い続けることが勝ちなんじゃないか?何に対して?

誰か助けてください。

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