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「占い」からの自己理解。

占い自体が正解ではないけれど。

朝のニュースを見た時に、「今日の運勢は最高です!」と言われたら、なんとなく良い気分で仕事に向かえる。良い気分でいると、周りの人もリラックスして好意的になるだろうし、偶々ラッキーに遭遇したら「占いのお陰だ!」と喜ぶかもしれない。

逆に「不運に気を付けよう。」と言われたら、きっと普段よりも慎重に行動するだろう。交通事故や忘れ物に気をつけて、実際には何事もなければ「占いなんてあてにならない!」と笑い飛ばせる。何せ既にヒントを出されたのに失敗したらあまりにも惨めだからだ。

占いという「仮の結果」を観たことによって、その日の行動が変わる。そして結果的に、「現実の結果」が変わる。というのは往々にしてある。

占いは、貴方に「問」を投げてくれる。

基本的に、自分から占いを必要とする時というのは、現状に手詰まりを感じた時だ。その問題に対して、自分の中の思考を出し尽くしても結論が出せない時。手持ちの数字を手持ちの方程式にどれだけ入力してもエラーが解決しない時、とも言える。

では、その停滞した数式に、新たな仮説X(自分の意識の外にあった視点)を叩き込んだら?当然出力される解答は今まで計算した事がないものだ。例を出そう。

依頼者:工場の経営が悪化、資金繰りの目処がつかない。(絶望)
占い:「貴方はその困難な出来事を乗り越えて更に成長します。」(仮説)
依頼者:この先に成長が待っているとすれば、今何をすべきだろう?(問)
依頼者:どうせ成長するのなら、せめて現状の問題を文書に記録にして残しておこう。(行動)
偶々文書を見かけた取引先:「ん?お金は出せないけれど、赤字の原因の〇〇ならこっちで引き受けれるよ?」(変化)
依頼者:経営の問題を解決。お世話になった取引先とより密な業務提携。工場が成長。(仮の結果と現実の結果が一致。)

あくまで一例だが、当事者が解決の為の視点を見逃している事は結構多いのだ。

占いは、コーチングと相性が良い。

つまりだ。重要なのは停滞していた問題に仮の解答を示す事で、現実を変える一歩を踏み出せる、という事だ。「行動促進」「傾聴」「気づき」をもたらすという意味で、太古からの占いと現在の技術のコーチングが近しいというのは実に面白い所。とりあえずのゴールが見えると、案外人は前に進めるのだ。

自分だけでの自己理解には、限界がある。

よって、自分一人でどれだけ考えても変化が起こせないのなら、試しに占いという刺激を受けるのも立派な一手だ。仮説を立てて行動し、今までにない視点を得る事で、更に自分を深く理解してみよう。極端な話、サイコロやダーツで「仮の結末」を決めてしまっても良い。本業の占い師程の助力は得られなくても、試す事に間違いはないのだから。

「占い」は、貴方の物語の「思い付かなかったヒント」。

▼『お喋り』はstand.fmで配信中!(朝10:30に毎日更新) https://stand.fm/channels/5eed41ab9c38bc03262bcf1b 実は割と、爽やかな声をしてる(らしい)。 ギャップが気になる方は、是非どうぞ!