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『常設展示』Gate.35「堀脇英美」様への旅の扉

5つの才能。

着想、活発性、個別化、自己確信、ポジティブ。

イメージ。

「確信と迫真」「無意識ハッキング」「アウェイキング」「マトリックス世界の真相」

気軽な貫手で覚醒を叩き込む。「映画マトリックスにおけるモーフィアス」といった印象です。

解説。

危険な匂いを感じますね。

映画マトリックス作中において、人類は「仮想世界に繋がれて微睡む没個性の生き物」と化していました。真に何かを成し遂げる事のないNPC的な存在ですね。主人公であるネオもまたその1人。誰にもバレないように裏では「違法ハッカー」としての顔を持ってはいたものの、表では単なる一般人トーマス・アンダーソンとして仮初の幸せを享受していました。

ところがある日、その日常は脆く崩れ去ります。奇妙な導きや夢見という形で世界に疑問を抱き、遂には「執拗に自分の事を救世主だと確信している男」モーフィアスと出会います。当然最初はそんなバカげた事を信じられないネオですが、しかし次第に、彼の余りの確信的な態度に触れていく内にやがて…という、非常に多くのメタファーを取り込んだ衝撃作。1999年9月11日に日本にて初公開。

古き常識の完結を司る9という数字と、現実化を司る1という数字がこうも続く事に、何か運命的な作為を感じます。

詳しい内容や、込められた暗示、この世界の構造への暗喩など見所は多々ありますが、今回重要なのはやはり、モーフィアスの「確信」によるネオの覚醒。目醒めを促してしまうその「影響力」にこそ着目しましょう。

①思考は現実化する、というカラクリ。

(活発性×自己確信×ポジティブ)。

例えば古い映画のワンシーンにおいて、現代でいうタブレット状の機械が登場しているシーン。多くの人は「監督は預言者だ!」と騒ぐのですが、実態は逆ですね。「監督が信じた未来を、映画を通して皆が信じた」から発明されたのです。暗示的な、他者への無意識へのハッキングとも言えるでしょう。貴女の強力な確信と、実際に行動へ移す様は周囲にそれ以上の効果を与えます。

基本、社会ルールとは「皆が信じた幻想」です。例えば、車道に信号があれば無意識に一時停止します。が、一方で実際には信号機に物理的な干渉能力はありません。車道の左側を無意識に車で通行する一方、海外ではまた異なるルールがある事は当然ご存知でしょう。貴女の能力は、いわば「初めて海外に出た人間へその土地のルールを信じさせる」様なものですね。

②人の「異質さ」に目がない。

(着想×活発性×個別化)

「自己確信」という最も希少な才能を持つ貴女やネオ程ではないにしろ、世間の住人達もまた「バレない様に己の異常さを隠して生きている」事を貴女は知っています。彼らは巧妙にセキュリティをかけているつもりなのですが、貴女にとっては剥き出しも同然な様です。何も通り魔的に手当たり次第に暴きたい訳ではないのですが、その代わり彼ら自身が目醒めに臨んだ際には。えぇ。「ご馳走様」というやつですね。

③優れた洞察力と適切な指導力。

(個別化×自己確信×ポジティブ)

「個別化」という才能は非常に強力です。長所や弱点は勿論の事、僅かなクセや仕草から「彼ら自身」を見抜いてしまうでしょう。世間的に「贈り物やサプライズの天才として認識されている」性質はこの才能によるものですね。時に彼ら自身さえ気づいていない無意識な欲求さえも見越して与える事があります。が、持ち前の「自己確信」の影響力により、大きな気づきを決定づける事もままあるでしょう。

まとめ。

とりあえずマトリックスを10回観ましょう。先代から継承、発展させられる事柄は非常に有益です。わざわざ車輪の再発明をすることも無いですし、いやむしろ自分の気に入る様にメソッドを再改造してしまうのかもしれない。後はお好きな様に。お任せします。

喜ぶ事。

「己の意思による踏破」(活発性×自己確信×ポジティブ)

「ブレない個性」(着想×個別化×自己確信)

「改良の余地」(着想×活発性×ポジティブ)

「人類総アベンジャーズ化計画」(着想×個別化)

「獰猛なまでの即決と実行」(着想×活発性×自己確信×ポジティブ)

「私に良い考えがある。」(着想×活発性×自己確信×ポジティブ)

避けたい事。

「己の意思決定への干渉」(自己確信)

「NPC化政策」(着想×個別化×自己確信×ポジティブ)

「完結したディストピア」(着想×活発性×個別化×自己確信×ポジティブ」

「自重」(着想×活発性×個別化×自己確信×ポジティブ)

アドバイス。

かなりイカれてますね(着想×個別化×自己確信×ポジティブ)。いわゆるマッドドクター。マンガ「僕のヒーローアカデミア」作中にそんな敵キャラがいたりするのですが…まさか実在する方がもっとイカれているとは。恐れ入ります。

とはいえ、根本にあるのは人類という種そのものへの肯定ですね。手段と目的が逆転しない限りは善性であり、それこそ救世主を目醒めさせる役割となるでしょう。…多分。

まぁ得てして飽きやすい所はあるものの、「己の意思」が通る環境であれば「実行力」の補強としては十分すぎる程強い。止められる気がしないですし、止めるつもりもなく。願わくば、存分に異常さを目醒めさせる物語を見せていただければ幸いです。

Gate.35「堀脇英美」様への旅の扉。

出会った時が目醒める時。ようやく貴方の物語が始まります。

※この扉は、「足立 麻由子(Jessica)」様から「常設展示」へ寄贈されました。

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