「クエスト攻略」case1.「舞台役者とコロナ」
机上の空論をぶん投げる。
さて、今回は趣向を変えて作者の頭の中を公開してみる。何かしら転用出来ればそれに越した事はないし、娯楽作品として楽しめればこれ幸い。お気にいただければどんどんパクってもらってオッケー。知り合いに劇団員がいない以上、私自身は大して熱が入らないので。それでは始まり始まり。
舞台がないと表現者に価値がないとでも?
「コロナ時代」をどう生きるか。
全世界一同、そろって唐突に巻き込まれたこの強制クエスト。影響のない業界なんてほぼないくらいの困った事態だが、相談に乗る内に一つアイデアが思い付いた。
確かに役者は圧倒的な表現者だが。
そもそもその為のインプットは一体どこから仕入れている?監督か、先輩か、歴代の名舞台かはたまた海外か。成る程、それらも間違いなく素晴らしい。実績のある金言であり、プロとしてやはり当然押さえておきたい所ではある。しかしだ。
肝心の演者の人生経験の方が「リアリティ」に直結するのではないか?と睨んでいる。当の本人が体験し、味わい、悩み、感じた事を、改めて舞台の場において芸術として昇華する。人生で起きたあるゆる出来事を決して無駄にしない、実に尊い職業だと思う。アウトプットの達人は、同時にインプットの達人な訳だ。
では、一体どこでそのインプットをしているのだろう?
疑問に思ったのはここだ。聞けば、多くの表現者は舞台だけで食べていけるわけではないらしい。大体アルバイトをしたり、家族の資金援助を受けたり。場合によっては、スポンサーもつくのかもしれない。確かにこれらも貴重な体験であり、芸の肥やしでもある。何事も経験とはよく言ったモノで、こうした経験がお客さんに共感を与えるのだろう、というのも…まぁわかる。とはいえだ。
そのインプット力でお金を稼いだら良いのでは?
と思い至った。何せ現代なんて人類総発信時代だ。今回のコロナ騒動で更に流れは加速していて、今まで参入していなかった層まで流れに乗って来た。ただでさえネットフリックスやYouTuberが競合なので、いかにプロの表現家といえど…直ちに収益化するのはやはり厳しい。もうみんな受信ばかりでお腹いっぱいなのに、誰も自分の発信は受け取ってくれないというストレスが発生している。逆に言えば、「受信してくれる所があればとても助かる」訳だ。よって。
「うちの劇団員に、貴方の体験という「芸の肥やし」をいただけませんか?」
という「対個人の傾聴サービス」はいかがだろうか?
システム解説。
と言っても実は単純明快。「スナック吉本」のシステムそのまんまだ。ココでのウリは3つ。
1、お客様の「溜まった想い」を吐き出せる場所である。
2、その想いは劇団員が興味津々で喰いつく。
3、舞台やブログという形で、その想いをプロのアウトプットに昇華する手助けになる。
特に重要なのは、「お客様が誰かに貢献出来る場所」である事だ。
助けて欲しいのではなく、本当は助けさせて欲しい。
実は今起きている問題の本質はこっちだ。受け取るものが凄すぎて、何も出来なくなった自分に嫌気が差している。ココを解消するサービスが現在求められていて、その性質上ダイレクト課金と相性が恐ろしく良い。
また、「お客様が特定の劇団員を育てられる」という事態は即ち「無名の役者な段階から濃いファンをつけられる可能性」をも意味する。
実際、10年前位からAKB48がこの仕組みで成功している。「無名の挑戦者」が自分の後押しで世間に進出していく貢献感が、如何に社会現象を巻き起こしたか。ご存知の方は実に多いだろう。
相性が良いのはカウンセラーやコーチ。
とはいえいきなり劇団員が傾聴のプロになるわけでも無し。この企画の肝は「滅茶苦茶自分に興味を持ってくれる話し相手」であって「問題解決」はまた別の話だが…それでも今後を思えば、「傾聴力」は身につけて損の無い投資だ。よって提携条件はこう。
①劇団員の皆さんにファンが付く聴き方を指導します。
②実際にお客様とのやりとりが発生した場合に、その内○○%の手数料を下さい。
③お客様が本気で困っていたら私たちプロに紹介してください。初回は無料ですが、2回目以降は正規料金で引き受けます。
という劇団員の広告マン化を仕掛ける。カウンセラーやコーチがいきなり営業しても警戒されるが、既に仲良くなった劇団員の紹介であれば話は別だ。このスナック吉本システムが廻る限り劇団員は食いっぱぐれない以上…もはや自動で集客の手伝いをしてくれるだろう。
まとめ
お客さん:有料で悩みを発信出来て、かつ劇団員を育てられる貢献感をゲット。
劇団員:テレワークで収入を得られて、濃いファンがつけられる。いざとなればプロへの紹介で安心。
カウンセラー、コーチ:不動産的手数料と半自動紹介システムをゲット。
さて、何かしらの参考になれば幸い。
「無名時点」のご依頼要項はこちらから。
https://note.com/arx8leva2/n/n21c33e0d4997
西野亮廣エンタメ研究所のアイデアを参考にしました!