⑤見えない先行き

 Aからの指示でやっていたフォロワーの数が1,000を超えた。報告すると「その中から、自分に有益な人だけ80人程残して。後はフォロー解除して。大変やろうけど頑張って。」また頑張れですか。そしてフォロワーを900人切る?私を応援してくれた人たちなのに?何故?

 腑に落ちない私はAに尋ねた。Aからの回答は「自分がフォローしてる人数が少ないのに、フォロワーが1,000人いる。周りから見ると、この人凄い人だと見てもらえるから。」そんなものか?何故、相互フォロワーではダメなのか?聞くが毎回理解ができない。比率が重要だということしか分からなかった。

 フォローバックしてくださってる人をフォロー解除するのは、全然進まなかった。この人もいいねよくしてくれる。この人もしてくれる。私はいいねやリツイートをしてくれる人を覚えていた。だが、その人たちのフォローを外す。嫌な作業だなと気持ちは滅入る一方。頑張って解除していくが、200人残した状態から全く進まなくなった。

 ここでも言われるがまま削除した私は愚かだ。しかし、私の思考はほぼ動いておらず、終わりのない洞窟をただただ歩いている感じだった。光を求めて。

 そんな時、Aのフォロワーのひとりが私に「無名」と書を書いてくださった。「ほら、また支援者が出てきた。」Aは当初そう表現をしたが、これが後々「俺がクリエイターと繋げたからだ。」と、自分がした功績のような言い方に変わるのである。

 書いてくださった「無名」を見た瞬間、私は「無名」という名を好きになろう。心境は複雑だけど、良い方向に気持ちを切り替えようと努めた。それほどその書は素敵だったのだ。

こうして私は決められた屋号ではあるが、「無名」を大切に育もうと思った。

#作家支援の闇 #パワハラ #モラハラ #精神的DV

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?