④作られた屋号

 2つ目の屋号も失い、私は何が正解なのか分からなくなっていた。するとAがいきなり「考えたんやけど、一番最初にコンセプトはないと言ってたやん?あれからずっと考えてたんだけど、『無名』ってどう?」
まさに青天の霹靂。この人何言ってるんだ?と空いた口が塞がらなかった。「今は無名やけど、作家としてデビューして、有名になり、自分らしい言葉が見つかったら、その時変える。ええやろ?」
もう一度言う。この人何言ってるんだ?正気か?と思考は停止したまま。

もう感情はなく「良いですね。面白い。無名ですか。ではそれでいきましょう。」
正直どうでもよかったのだ。もう好きにしてと投げやりもいいところである。「俺最初に聞いてから、ずっと考えてたんやで?俺頑張ったと思わん?」自画自賛お疲れ様です。自己満足度は高いでしょうね。こんな心境だ。

続けて
「俺、正式に作家支援企画を立ち上げようとしててな。君支援受けへん?せっかくバズったアカウントもあるし、フォロワーも900くらいまで来たんやろ?いろいろ支援したるさかいに。俺金とってコンサルしたるという輩が嫌いやねん。知識を持ってる人間が、知識を伝えていけばいいだけやろ?俺は売れる可能性があるのに、埋もれていく作家を救いたいねん。」聞いてるだけだと良い人に感じるだろう。だが、これから先「支援とは?」となる場面の連続。

もう、なんでもいいやと思っていた私。でも、この先自分のアカウントをどう運営していいか分からない私は、しっかり教えてもらえるなら知りたい。そんな思いもあり
「いいんですか?ありがとうございます」と言いつつ、Aはコンサルタントなの?作家なの?なんなの?このことばばかりが頭をめぐる。
「売れる作家に必要なノウハウを教えたるさかい頑張って」頑張って?頑張ろうじゃなく、頑張って?思考はさらに止まった。

#作家支援の闇 #パワハラ #モラハラ #精神的DV

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?