朝ドラ視聴歴

 NHKの朝ドラは、もう10年以上、だいたい欠かさずに観ていると思う。
朝も昼も観るほどハマったのは「あまちゃん」からで、その後「カーネーション」の再放送にもハマり、いつしか他の人の感想も気になってTwitterでそのドラマのタイトルを検索するようにまでなった。
 そして、大阪制作と東京制作の朝ドラが交代で放映されることを知り、大阪制作の朝ドラのほうが作品づくりがキメ細かい、ということもわかった。

 あまり批評的な視点をもつと純粋にドラマを楽しめなくなるな、と思う。けど、本当に「許せん!」という朝ドラもあって、一緒に観ている夫にまでぷんぷん怒っちゃうくらいダメだった。
 
 ずっと朝ドラを観てきて気づいたことは、制作側の「どうだ!」というのが見えると冷めるということだ。「どうだ笑えるだろう!」「どうだ泣けるだろう!」「どうだ、この伏線すごいだろう!」というのが私は苦手で、ドラマの世界を純粋に楽しめなくなってしまう。
 『虎に翼』も好きで観てきたのだけれど、最近は気になる。「はて?」や「スンッ」は最初から少し気になっていたし、花江ちゃんの「それ今じゃないです」も、あえて現代の言葉を使っているのだろうけど、すごい違和感なんだよな。良いセリフも「どうだ!」臭がしてしまう。

 そんなことを考えていると、逆に「どうだ!」を感じさせないドラマってすごいんだな、と思った。クドカンのドラマにそれを感じたことは一度もなく、『ブギウギ』の脚本家の足立紳さんもそうだ。上品さのようなもの。

 ほんと、面倒くさい視聴者になっちゃったな…。でも、好きなドラマや脚本家への熱も上がっているから、良いのかな。

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