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自分の感情の感じ方(榎本兄)

こんにちは、榎本兄です。
以前、自分が何を考えているか自分でも分からないということを自己紹介でお話ししました。

つまり、私は自分の幸せとは何なのかが分からないのです。自分が幸せだと感じる瞬間もよく分からず、自分の感情が自分でも検討がつきません。これまでの私の人生は学校の宿題や部活や習い事、仕事などの義務に追われ、自分のやりたいことや感情というのをあまり意識せずに生きてきた気がします。

https://note.com/multitude2024/n/ne1176037db50

これは私だけではなく、多くの方に当てはまるのではないでしょうか?
ということで、今回は自分の感情、思考のとらえ方について考えたことを書こうと思います。

(注)心理学などで既に存在している概念な気もします。
ただ二番煎じでも自分で実感したことを文章化することで深く理解できると思うので気にせず書いていきます。


長期感情と短期感情

早速ですが、人の感情には長期的なものと短期的なものがあるのではないかということが今回一番お伝えしたいことです。
短期記憶と長期記憶というものが記憶にはありますが、同じようなものが感情にもあるのではないかと。
それぞれの具体的なイメージはこんな感じです。

長期感情
長期的に持続する感情。「世界平和を実現したい」「プロのギタリストになりたい」「〇〇ちゃんと付き合いたい」「痩せたい」「RADWIMPSが好き」など。
ざっくり言えば、日常的にうっすら思ってること。

長期感情はこんな感じのイメージです。



短期感情
その場限りで終わる感情。「このステーキは美味しい!」「(朝起きて)仕事に行きたくない」「この映画は面白い」など。
ざっくり言えば、その場で起きたことに対して思ったこと。

短期感情のイメージはこんな感じ。


たまに短期感情が劇的なものの場合、その感傷に浸るなどありますが、基本的にそれも短期感情と考えています。

長期感情→未来への思いとか、世の中の事物一般への価値観。
短期感情→現在、過去の出来事への思い。
となることが多いのではないかなと思っています。

上記のような認識がないと、長期感情と短期感情は一緒のものとして考えがちです。
しかし、分けて考えることで見えてくるものがあります。

長期感情の罠

ここからさらに個人的な意見となりますが、長期感情には罠があると思います。
具体例としては以下のようなものがあります。
私自身の体験が例です。

長期感情:「世界平和を実現したい」
短期感情:「仕事はそこそこで余暇の時間を楽しみたい」
という人の場合

①世界平和を実現するために、仕事でそういった問題を扱えるようなスキルを身につけたいと思い、毎日仕事以外の時間も勉強に励む。
②短期感情では仕事や勉強をそこまで頑張りたいわけではないので、毎日苦しい。
③それでも長期感情を優先して頑張る。
④短期感情が満たされず、日々が楽しくなくなってしまう。

といったことになりえます。

短期感情と長期感情は常に同じ方向を向いているとは限りません。
というか、違う方向を向いていることの方が多いと思います。

おまけに(これは私の場合だけかもしれませんが)、常に長期感情を優先して過ごしたほうが高尚な人間になれそうな気がします。

しかし、長期感情を重んじるあまり固定化してしまうと強迫観念になりかねません。

長期感情は自分の未来の理想の姿を含むことも多いので、その理想と現在の自分の間にギャップがある場合、人生をその理想の実現のために最適化しようとしてしまうことがあります。
その結果、人生がルーティン化してしまうのです。
ルーティンを悪とは言いませんが、強迫観念から逃れるためのルーティンは精神の健康を維持するうえでは危険な場合もありますよね。

ほかの例でいうと、「痩せて、モデルの○○さんみたいになりたい」という長期感情が、「痩せないとダメだ」というような強迫観念になってしまう女性などはSNSでもよく見かけますね。
結果として、無理なダイエットなどの心身の健康を乱すようなルーティンを自らに課してしまうという。。

以上が長期感情の罠です。
端的に言えば、以下のようなことです。

  • 短期感情を極端に無視して人を行動させることがある。

  • 場合によって強迫観念と化すことがある

短期感情を軽視しない

これが一番言いたいことです。
短期感情を重んじて生きていくことも大切です。
長期感情も短期感情もどちらも立派な感情です。

むしろ感じ方の度合いでいえば、長期感情よりも短期感情の方が激烈であることが多いでしょう。

長期感情を優先しすぎると、常に短期感情を押し殺してしまうことになったりもするので、自分の感情に長期感情しか存在しないような気分になります。(私の場合はですが、)
そして後述しますが、長期感情も絶対に安定的なものであるとは限らないので、長期感情が不安定になったときに自分の感情を見失ってしまうかもしれません。

短期感情はいちいち言語化しない場合が多いので中々自分の感情に気づけない人もいると思いますが、あまり感情を意識せずにその場に身を任せることが短期感情を満たす一番の近道かなと思います。

マインドフルネスとかが最近流行っていますが、これはそのためかなと。

マインドフルネスでは、全てを忘れ今に集中します

長期感情を柔軟に

長期感情には罠があると言いましたが、考え方を変えればより充実した人生を送るための道具にできます。それは柔軟な長期感情を持つことです。

皆さんの子供のころの将来の夢は何だったでしょうか?
私はサッカー選手とか大工さんとかでした。
しかし、今はシステムエンジニアをやっています。
全く違うんですね。
つまり長期感情も短期感情と同じように変化するものです。
これは大人も子供も一緒です。

常に変わりうるものという認識を持っておけば、長期感情が強迫観念と化すことも少なくなりそうです。
それどころか、その変化を楽しめるような気がします。

自分という軸が無くなってしまうのではないかと思う人もいると思います。
しかし、本当によく考えてみると自分の考えていること全てが思い込みのような気がしませんか?
例えば、私でいうと「世界平和を実現したい」というのは、「周りからよく思われたい」、もしくは「自分が自分をよい人間だと思いたい」、「そして最終的に幸せを感じたい」という深層心理から長期感情として思っていることとしたかったのではないかと感じています。

また私は趣味で少し哲学の本を読んでみたりするのですが、これだけ長い人類史の中でも人は一つも真理というものに到達していない気がします。

要は、自分が本当に思っている(と思われる)ことを未来永劫ずっと信じ続けることはできないのです。
それは私や貴方が悪いのではなくて、そういうものなのです。仕方ない。

ですが、だからこそ変わることができます。
私は最近年を取るほど(まだ25歳ですが)長期感情が変わった時に喜びを感じるようになっている気がします。
今もこのnoteを書いている中で、感情というものへの自分の認識が深くなり、長期感情が変わっている実感があり、強い喜びを感じています。
長期感情として何となく潜在的に思っていたことが言語化されることも立派な変化ですね。

長期感情について誰かと会話の機会を持ったり本を読んだり、自分で書いたりすることは長期感情の変化にもつながる気がしますので、個人的おすすめです。

つまり、長期感情を本当に今も思っていることかと疑う時間を持つことが大切です。
そして変わることを恐れない。
むしろ変わったことに気づくことが喜びです。

最後に

柔軟な長期感情を持てば、その時思っている長期感情は逆に強固になり、そのための努力があったとしても昔よりは楽しめるような気がします。

社会人となると、日々の人生は義務と余暇のせめぎあいのような気になってしまいます。
しかし、柔軟な長期感情を持ちつつも、短期感情の充実のためにも配慮できる余裕があれば、そんな単調な日々も少しは楽しくなっていくのかなと思いました。

ここまで読んでくださった貴方の明日からの日々が幸せになりますように。


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