アニメーターブラックなのか!?勤務時間と給料は?
みなさんは。アニメ業界と聞くとどんなイメージを持ちますか?
『夢がある』『楽しそう』という良いイメージもあれば、『残業多そう』『休み少なそう』『給料低そう』などといったネガティブなイメージも抱くと思います。
今回は、そんなアニメ業界の勤務体制や給料についてお話ししていきます。
アニメ業界の勤務時間は?
一口にアニメ業界といっても、アニメーター、脚本家、ディレクター、プロデューサーと様々な職種の人によって成り立っています。
アニメ業界の勤務時間についてですが、あにメータやディレクターなどの方は月390時間を超えたり、休みもほとんどない状態(週1程度)であるらしいです。
その中でも特に過酷とされているのがアニメーターです。
アニーメーターがなぜ過酷かというと、他の職種に比べて、雇用体系が違うという所にあります。
一般的なサラリーマンではなく、個人として会社と取り引きをします。
その為、一般的な会社のサラリーマンは、労働基準法によって、労働時間の制限が設けられています。
しかし、個人として活動しているアニメーターは労働時間の制限がない為、どうしても過酷な状況にならざるを得ない訳です。
聞く話によると、アニメーターの平均的な1日の労働時間は約12時間らしく、一般的なサラリーマンの平均残業時間が1時間程度ですので、かなり勤務時間が長いと言えるでしょう。
アニメーターの給料は?
先程、アニメーターはサラリーマンとしてではなく、個人として企業と一緒に仕事をしているという話をしました。
となると、もちろん固定給は存在しません。
(サラリーマンのアニメーターはある)
その為、アニメーターの給料は歩合制が多いようです。
アニメーターの1枚当たりの単価ですが、『原画』だと2000円〜4000円、『動画』だと200円弱だそうです。
【用語解説】
原画
→アニメでキャラクターを動かす際に重要なイラスト。起点、中間ポイント終点のみの根幹となる部分のイラスト例)野球の球を投げるなら、構える、振りかぶる、踏み込む、投げるなどが原画(あくまでイメージです)
【用語解説】
動画→アニメーションを滑らかに見せるために、原画と原画の間に挟むイラスト
実際、アニメーター自身のスキルなどにより、単価や捌ける枚数が違いますので、年収入関してはアニメータ次第となっていきます。
では、実際に行われたアニメ業界の実態調査を見ていきましょう。
(アニメ業界調査概要)
(アニメ業界実態調査結果)
(両図:アニメーター実態調査2019一般社団法人 日本アニメーター・演出作成資料から引用)
アニメ業界では、200万〜440万円の間が一般的な年収のようですね。
この中で、極端に少ないのがアニメーターをメインに調査した2社の200万〜300万円というのが、一つのアニメーターの平均月収の目安言っても良いでしょう。
アニメーターは夢のある仕事?
これまでアニメーターの実態について語ってきました。
ここまでの話を聞いてると、アニメーターは仕事として辛いのではないか、そんな風に思う方も多いと思います。
しかし、アニメーターを生業としている人は、アニメーション制作に満足しています。
(アニメーション制作への将来の考え)
(アニメーター実態調査2019 一般社団法人日本アニメーター•演出作成資料から引用)
このグラフを見てもわかるように、『アニメーション制作を仕事として続けてみたい』と思う人が6割を超えています。
これは非常に素晴らしい事で、比較的労働環境が過酷な中でこの結果は珍しいと思います。
アニメは今や世界を代表する日本の伝統文化であり誇りです。
この調査結果は、世界の子供から老人そして、何より自分自身が愛してやまないアニメの制作に自分が関わっている事に対して幸せと感じている結果だと思います。
また、実際、自分達が苦労して制作に携わったアニメなどを見るとすごく嬉しい気持ちになる事は間違いないでしょう。
アニメが大好きな人にとっては、まさに夢のような仕事かもしれません。
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