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【コラムvol.3】現代の若者は紙の漫画を読まない!?若者の漫画事情とは!?

最近、電子書籍の普及により、紙の漫画を読む若者が減っているのではないかという話をよく耳にします。

私が子供の頃は、『コロコロコミック』や『少年ジャンプ』などの週刊誌を読んでいました。

今回は、現代の若者が紙の漫画をどのくらい読んでいるのかについてお話ししたいと思います。

まずは、出版月報2020年2月号の紙のコミックと電子書籍のコミックの売上の推移を見ていきましょう。

(出版月報2020年2月号から引用)

これによると、2014年に電子書籍の市場が開拓され、そのわずか3年後の2017年には、紙のコミックの売り上げを電子書籍の売り上げが上回っています。

2019年では、電子コミックの売り上げは紙のコミックの売り上げの1.5倍である2593億円に達し、コミック市場の50%以上を占めるほどにまで、市場が拡大しました。

では、電子書籍利用者の年代別の利用状況はどうでしょうか。

NTTリサーチコムから引用)

これは年代別の電子コミックの利用状況をグラフにしたものです。

これによると、10代の男女共に50%以上の方が電子コミックを読んだ事があるという結果となります。20代では女性が男性より電子コミックを活用しているという事もグラフからわかります。

有料サイトを利用している割合が多いのは、男女共に10代と20代のようです。

さらに、年齢が上がるにつれて有料サイトの利用者の割合は減り、読んだ事ない人の割合が増えていく傾向にあるため、電子コミックは若者を中心に定着しているという事が言えるでしょう。

(Ape Analyticsから引用)

週刊誌の中でも特に人気のある『週刊少年ジャンプ』と『週刊少年ジマガジン』の印刷部数の統計グラフを見て見ても、年々印刷部数が右肩下がりとなっており、今後のさらなる減少も予想されます。

以上のデータから分析すると、やはり若者の電子コミックへの乗り換えは年々加速しており、紙のコミックを読んでいる人数より多いと言う事がわかります。

これらの背景としては、『紙のコミックの売り上げ減少』によるモノと『企業による電子化戦略』が噛み合った結果だと思われます。

今後、紙のコミックはさらなる市場規模の縮小が予想され、それに伴い電子コミックの利用者数が増えていくでしょう。




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