語り

語ること話すことの意味

語ったり、話をしたりすることはごく普通になんの意識もなくやっていることだが。。。

実は、特にシニアにとっては、中でも会社をめでたくリタイアしたおじさんは、めっきり誰かと面と向かって話をすることがめっきり少なくなってしまう。女性はそれでもお友達作りは上手なんだけど、おじさんはコミュニケーション力がそもそも弱いらしい。

単に話するだけのことで、何か問題があるのか?と言われそうだが、実は大変深刻な問題なのである。シニアは体の健康について心配される。介護や認知症は社会の注目する現実的な大問題となっている。

しかし、本当の問題は「心の病気」であることを深刻に受け止めている人は極めて少ないのではないか?

孤独が心の健康をじわじわと阻害していき、精神を病んでしまい、認知症を進めることにもなるようだ。

65歳以上の一人暮らしの男性の半分は1日誰とも話をしないという塘路委があるようで、他人事ではないのだが、確かに1日誰とも話をしない生活は、確かに心が蝕まれていくような気がする。

話をすることがなぜ心の健康に大切なのか?

それは、相手の顔を見ながらお話しをするということは次のことを同時に行うからである。

①話す内容・言葉を考える、②思い出す、③相手に伝えよう、理解してもらおうという工夫をする、④相手のいうことを聞き理解しようとする、⑤口を動かす、⑥声を出す、⑦表情を変える。。。

これら全ては、脳を活発化し、眼や表情の筋肉を動かし続ける、そしてなにより相手の言葉の内容のみならず、表情の変化や声のトーンや身振り手振りなど全ての相手から伝えられる情報を得て、相手の意思を読み取る力を必要とするのである。

会話はコミュニケーションを生む最も有効な手段であり、特にシニアには必要不可欠である。最初の画面にある「語りのサロン」は弊社が運営する予定のバーチャル・サロンMiRAIであるが、こうしたネットワークで場所と時間の壁を取り払った語りが飛び交うようになればいいと思う。


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