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働くとは生きるための一要素。共生共働の社会の創造のために踏み出す一歩とは

株式会社ジェー・シー・プラス(JCP)小池です。

音声SNS「clubhouse」強化月間最終日。2021年6月30日(水)のお昼休み配信では、秋葉原社会保険労務士法人の脊尾大雅先生をお招きした対談形式でお届けしました。

2019年末に、あるガンサバイバーの方との出会いがきっかけで、末期のがん患者の雇用に乗り出した。

共生共働の社会の創造のために挑戦し続けるミッションの中で、何が自分たちにできるかと考えた時に、雇用だった。仕事ができるかできないかは、「障害」や「病気」が原因ではなくて、個人の資質と環境が問題で、本質的にできないということはあり得ないと語る脊尾先生。

仕事を通して自己実現が叶い、幸福度があがるシーンがあれば、結果的に生きる喜びが何にも代えがたい良薬になるのだなと感じました。

しかし、そこに様々な葛藤や苦労が生じるのは、企業側も働く側も同じ。

人と関わることに困難がないはずがなくて、そこにあえて挑み、否定せず自分とは違う人格に歩み寄ることで、自分自身の視野が広がるということが、人と関わる全ての仕事の醍醐味だと言えるのではないでしょうか。

一人一人の状況に合わせた働き方の実現に対して、支障になっているのは何なのか

障害者雇用のシーンでは、カスタマイズ就労とも呼ばれていますが、それは、障害者に限ったことではないのではないか・・・と思います。障害者雇用の場面でもまだまだ十分に浸透しているとは言い難いのですが、そもそも一人一人の状況に合わせた働き方がなぜ実現できないのでしょうか。

一つに、就業規則が厳格なルールになり、社員を守るはずのものが、環境調整を妨げる障壁になっていることがあるように感じます。しかも入社時に就業規則についての説明が丁寧にされいている企業は多くはないと思います。ただ存在していて、何かトラブルがあった時に印籠のように出せばよいのではなく、社員が理解をして納得しているからこそ、企業に対するエンゲージメントが上がっていくと思います。

脊尾先生の事務所では、就業規則は社員と一緒に考えるという仕組みを取っているそうです。就業規則は企業にとって「ルールブック」「業務マニュアル」「経営者のメッセージ」「社員のメッセージ」という4つの観点を持っていると語る脊尾先生。

さらに、就業規則の大切なポイントは、漫画に書き起こすなど、働き手にどうやったら理解してもらえるか、社会保険労務士事務所ならではの斬新なアイデアを実現されているのですね。これなら、例えば、知的障害のある方を雇用した時にルールを伝える手段として有効なのではないかと思いました。

また、就業規則や雇用契約があるから、絶対にそれを守らないといけないという雰囲気にも注意が必要です。自分が頑張っているから、相手も頑張ってしかるべきという雰囲気が蔓延すると、ギスギスした働きづらい職場になってしまうのではないでしょうか。

脊尾先生の事務所では、数分の遅刻も業務に支障がなければ気にしないということです。遅れたくて遅れている訳じゃないのに、焦るのって嫌ですよね。自分の能力基準で相手を見定めることは結果的に自分をも気付かないうちに追い込む原因になります。相手の人格を尊重することができていれば、ちょっとした遅刻を責めることはなく、むしろ心配をしたり気遣ったりする雰囲気が生まれると思います。

情熱の源は「キン肉マン」!?

脊尾先生の事務所の扉を開けると、なんと、キン肉マン検定のプレートがあります。「正義超人(地球の平和を守るために戦う正義の戦士)」をリスペクトしている脊尾先生。

まだ手が付けられていない就労困難層が社会にでるきっかけを開拓することに使命感を持っておられ、そして、自分たちの想いを受け継ぐ仕組みをどのように次の世代に遺して行くのかが原動力になっているとのことです。

果敢に挑戦される熱い想いを聞かせていただき、ありがとうございました!

次回はお昼休みを飛び出して特番やります!

障害者雇用をする上で、よく聞くのが「特例子会社」です。これは親会社とグループ算定特例ができる制度上に存在する会社形態で、障害のある方を主に雇用するために作られた企業です。障害者社員に対する配慮や設備が集約できるため、特に大手企業では障害者雇用の対策のために特例子会社を立ち上げるケースが増えています。次回は特例子会社の運営に関わる方々にお集りいただき、現場の悩みや課題点を話します。

2020年7月3日(土)午後! ※決まりましたらSNS等で告知します

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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※本記事は公開前にゲストの方に監修いただき掲載の了承を得ています。

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