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スターウォーズ!

今回取り上げる映画とTシャツはスターウォーズです。
さて、このシーズンでは「80年代、映画に行こう」をテーマに色々とお話ししてきましたが、1960年代の終わりから70年代のごく初期の頃からウルトラマン、仮面ライダーに夢中になり、映画館でゴジラを見て、1976年のキングコングで洋画体験をして、本格的な映画というのが始まっていたわけです。
そういった意味では80年代に突入する前からSFや特撮ものに夢を見ていた少年だったのだと思いますし、40年、50年経った今でもそういったものから卒業できずにいるのは、本当に三つ子の魂百までだとおもうのです。
そして、今回はSF物、特撮ものが好きだということことを決定づけた出来事と映画についてお話ししたいと思います。
スターウォーズをどうぞ。。

■ファンタの王冠

1978年の夏だったと記憶しているのですが、小学校四年生で悪ガキ度まっさかりだった私は学校から帰るとランドセルは放り投げて日が落ちるまで遊びまわっていました。
暗くなって、お腹がへったら帰るみたいな感じで、ある時は川で魚を取ったり、ある時は山にカブトムシを取りに入ったり、大らかな時代でしたので、学校の校庭も開放されていたので校庭で今の公園のような感覚で遊んだりと、本当にたわいもないことが楽しかったものです。
駄菓子屋で買い食いしたりするのも楽しかったですねー、その辺は2021年の夏休み企画で話してますので、もしよかったらそちらも観てください。
夏場に外で遊んでいると、まぁ喉が渇くわけです。なので、ジュースを買ったりするんですけど、その頃、駄菓子屋では瓶にはいったコーラなんかが50円くらいで買えたと思います。
その日はファンタを買って瓶なので栓を抜かなければいけないんですが、今はもう栓を抜くって言葉がどんな行動を表すかイメージつかない人も多いんだろうな、と思いますが言わば、瓶ビールと同じでその350ml版の小さい透明なガラスの瓶にジュースが入って売っていたわけです。で、ファンタの栓を抜いてころころと転がった栓、これが淵がギザギザになっているのでひっくり返すと冠ににているので王冠なんて言ったんですが、この王冠の裏の部分に何かがくっついているんです。ゴムの引っ張り手みたいなものまであって、「何じゃこりゃ?」って感じで友だちと見ているとゴムの隙間に何か見えたわけです。
それで、「コレ剥がれるじゃねー?」ということで、引っ張り手を引いてゴムを剥がしたんです。
するとそこにはなぞの写真が描かれていたので。これまた「何じゃこれ?」っていう具合でした。
その駄菓子屋の店のおばちゃん、ほとんどおばあちゃんに聞いてっみたりしたんですが、「なんやろねー」くらいで全くサービスレベルとして行けてない返答しか返ってこず、
謎が謎をよんだファンタの王冠は普段なら捨てられるところ、ひとまず自宅へ持ち帰られることになったのでした。

■スターウォーズとの遭遇

当時、田舎の町には映画館はなかったのですが、一番近い市の映画館で上映される映画のポスターの貼られた看板が通学路の途中2か所の電柱に取りつけられていました。
ちょうどファンタの王冠事件の駄菓子屋の道を挟んだ向かいの電柱に貼られた新しい映画の看板には宇宙に向かって剣を突き上げる男性の絵が描かれたポスターが貼られていました。そこには確か、カタカナでスターウォーズと書かれていて、何だか映画の賞をたくさん取ったというような表記があったのです。
そのちょっと前くらいから子供向けのマンガ雑誌なんかでもスターウオーズという映画がすごいという記事が載っていたりして何となく薄っすらとインプットされてはいたのですが、田舎のワイルド・ボーイは宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999すら知らなかったくらいですから、宇宙の話にピンときていなかったようです。
ただ、テレビでも取り上げられるようになって、なんだか面白そうだぞという感じにはなってきていたところ、ファンタの謎の王冠に金色のロボットが現れたのです。そしてその時、これはスターウォーズの宣伝に王冠の裏にスターウォーズの写真がついているのだと知ったのです。
結局一生懸命集めた謎の王冠は20個くらいになっていました。
私が最初に引いたなぞの王冠は、RS−D2とC3−PO乗った脱出ポッドがの後ろ部分の画像でした。
宇宙空間に漂ってタトゥイーンへ落ちて行く前の場面です。それが直径2.5cm程の瓶の栓の裏にプリントされていたって何かわからないのは当たり前だと思いませんか?

■スターウォーズを観た!

さらにその夏のスターウォーズの想い出は続いて、夏休みの宿題で決められたクラスメイト4人で一つのテーマを決めて研究発表をするというグループワークみたいなのがあったんですが、小学四年生の私含む4人が決めたテーマが近くにある建物の高さを調べるということでした。で、取りあえず県内で一番高い建物を見に行こうということになり、それは県庁だということで、電車で行こうと計画を立てたのですが田舎の町から県庁のある場所まで電車でいくのが結構大変で、子供たちだけで大丈夫か?どうか?ということになったわけです。そしたらウチの父親が車で連れてていってやろうということで、引率者兼ドライバーで県庁まで車で子供4人を連れていってくれたのです。
県庁で写真とったり情報をもらったりして研究の成果を得てたら、帰りにおやつでも食べて帰るかということになりちょっとしたショッピングモールでアイスだとかプリンだとか思い思いのものを食べ、結構楽しかった記憶があります。夏休みに友だち数人と宿題を兼ねたドライブ遠足なんてはじめてでしたし....多分他の友人たちも同じように楽しんでいたんだと思います。それを見たからか、引率者の父親も多分気分が良かったのでしょう。
勉強のご褒美か、遠足の記念か、それぞれ何か好きなものを買っていいよ、なんてことになったわけです。
そこはやっぱりおもちゃコーナーということで、それぞれ思い思いのものが決まったのですが、最後の最後まで私は2択で迷ったのです。一つはC3-POの金色に輝くフィギュア、もう一つはのぞき窓に目をあてて回転ハンドルを回すとスターウォーズの映画の場面が観れるというおもちゃ(ムービービューワーというおもちゃ)でした。
まわりの友人たちは金色の3POを推してきましたが、私はムービービューワーにしました。
理由はまだ見ぬ憧れの映画スターウォーズを何度も観れるということからでした。
スマホの動画はもちろん、ビデオというものすら市場にはなかった時代です。いつでも好きなだけ映画(一場面ですら)を見ることは不可能だという時代だったのです。映画というメディアは一期一会のものだったのです。
それが、このおもちゃがあれば何度も何度も繰り返し観れるという夢のようなものだったのです。
実際、レイアを救いに行くファルコンの船内でチューイと3POがデジャリックの卓を前にしているシーンは私が観た映画のシーンの回数としては桁違いな回数だと思います。なぜ、あのシーン?と今では思いますが....

■ついに映画スターウォーズを観る(公民館で)

結局スターウォーズをその夏の間に観ることはできませんでしたが、お正月に田舎の町の公民館で映画の上映会があり、確か子供は100円とか200円くらいで観られたと思います。そこで小さ目のスクリーンで暗幕カーテンの隙間からこぼれる光に邪魔されながらもスターウォーズを観ることができました。
とにかく凄い、見たこともない世界が映像化されていること、ロボットやロケット、戦闘機などの造形がカッコイイという感覚を超越していてもう本当に凄いとしか言えない強烈な感覚でした。
平ぺったいアシンメトリーの円盤のようなロケットが宇宙イチスピードが速いって想像できますか?
毛むくじゃらで叫んでいる化け物が良い者だって想像できますか?
かっこいいライフル銃を持ち白い甲冑をきたスマートなパンダがめちゃめちゃ弱い雑兵だった想像できますか?
この人がいれば何とかしてくれるのではと思わせてくれたかっこいい老人がいきなりわけもわからず消えるって想像できますか?
もう子供には処理しきれない情報だったのですが、それも含めてなんだか凄いと興奮したのをよく覚えています。

■スターウォーズTシャツ

スターウォーズのキャラクターではチューイ、3POそしてベン・ケノービが好きなのは多分ムービービューワーで繰り返し観たものが刷り込まれているんだと自分では思っています。
なのでTシャツはチューバッカが二枚、ファルコン号にもチューイがプリントされています。
あとご当地Tシャツは惑星タトゥイーン、砂漠に二重の太陽はスターウォーズを象徴する風景だと思うのですがどうでしょうか?
そして40周年を記念してつくられたTシャツは最初に田舎の電柱にかかっていた看板についていたポスターのルークとレイアです。ちょうど10歳の時にスターウォーズに出会って44年の私は幸せものだと思ったりします。

ジョージルーカスが監督した第一作目のスターウォーズは様々な意味で映画の歴史に残る映画です。
特に好きなエピソードはオープニング・クレジットに監督の名前を出さずに最初から映像やストーリーに没入できるように
したことで、全米映画監督組合に罰金を払い、そして組合から抜けたというものです。
表現者としての自由とこだわりを感じられました。
その後2022年の現在でもスターウォーズの新しい映像作品が作られています。

おまけ
古くからのファンとして、スターウォーズがディズニーに買収されたことには色々と思うところがありましたが、作品に対して賛否生まれるのが確定している中でも「必ず新しい作品が作られ続ける」のが確定したことは嬉しいことでした。。
現在は、映画から連続ドラマ作品のデズニー+のサブスク配信に移して、新しい作品が作られています。
ドラマ配信を否定するわけではない(どちらかというと好き)のですが、ドラマは構成を複雑にして伏線と回収そして好評ならば次のシーズンへ繋げるために結末がスッキリしないという特徴があるので、そんなところに、少々不満もあります。
やっぱりスターウォーズは映画館で観たいのです。
ただ、私自身も、オリジナル・トリロジーと呼ばれるエピソード4〜6以外でなかなか引き込まれるスターウォーズ作品がなかったので、サブスク配信のドラマになっても仕方がないことかもしれません。
結果、マンダロリアンという連続ドラマが2シーズン作られたのですが、観ていてワクワクしたのは、オリジナル・トリロジー以来でした。
エピソード4が映画「隠し砦の三悪人」であるのに対して、マンダロリアンは時代劇ドラマ「子連れ狼」のようで、それも、子供の頃に観た拝一刀の寡黙なカッコ良さに痺れた人間だから感じられたのかもしれません。

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